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「仙骨を押すと痛い」「長く座っているとお尻の真ん中が痛くなる」「仰向けで寝ると骨盤の奥が痛い」と悩んでいませんか?
仙骨周辺が痛いからといって、必ずしも仙骨そのものだけに原因があるとは限りません。
仙骨は骨盤の後ろ側にあり、その周囲には仙腸関節、お尻の筋肉、腰、股関節などがあります。そのため、押すと痛い、座ると痛い、寝返りで痛い、立ち上がると痛いなど、どの動作で症状が出るのかが身体の状態を考える手がかりになります。
この記事では、鍼灸師・柔道整復師として20年以上、腰痛や骨盤周囲の痛みをみてきた経験をもとに、仙骨が痛くなる原因、押す・座る・寝る・立ち上がると痛い場合、右・左だけ痛む場合、産後の仙骨痛、自宅で確認するポイント、病院へ相談する目安まで分かりやすく解説します。





「痛い場所=原因の場所」とは限りません。仙骨だけを見るのではなく、腰・骨盤・股関節や日常動作まで確認することが大切です。
仙骨は、骨盤の後ろ側の中央にある逆三角形の骨です。
お尻の割れ目の上あたり、腰より少し下を触ると平らな骨があります。その周辺が仙骨です。
仙骨の左右には骨盤をつくる腸骨があり、その間には仙腸関節があります。
一方、一般的に「尾てい骨」と呼ばれる尾骨は、仙骨よりさらに下、お尻の割れ目の下側にあります。
お尻の中央でも、上側が痛いのか、座ったときに当たる下側が痛いのかで、仙骨周辺と尾骨周辺を分けて考えることができます。
仙骨周辺の痛みは、一つの原因だけでなく、複数の負担が重なって起こることがあります。
デスクワークや車の運転などで長時間座っていると、骨盤の後ろ側やお尻周辺へ負担がかかり続けます。
特に、同じ姿勢のまま長時間座る、背中を丸めて骨盤を後ろへ倒した姿勢で座るなどが続くと、仙骨周辺に痛みや重だるさを感じる場合があります。
腰や股関節の動きが少なくなると、立ち上がりや前かがみなどの動作で骨盤周囲へ負担が集中する場合があります。
また、片足に体重をかけて立つ、いつも同じ側で荷物やお子さんを持つなど、左右で身体の使い方に差がある場合も仙骨周辺の負担につながることがあります。
仙骨の左右には仙腸関節があります。
仙骨の中央というより右側・左側に痛みがあり、立ち上がりや寝返り、片足に体重をかけたときなどに症状が出る場合は、仙骨周辺だけでなく骨盤全体の状態を確認することが大切です。
階段で滑って尻もちをついた、スポーツ中に転倒したなど、仙骨周辺へ強い衝撃が加わったあとから痛みが続く場合は注意が必要です。
打撲だけではなく骨折などが隠れている可能性もあるため、転倒後から強い痛みが続いている場合は整形外科で確認してください。
「仙骨を触ると痛い」「お尻の真ん中を押すと痛い」という場合があります。
押したときの痛みは、周囲の筋肉や靭帯などへ負担がかかっている場合や、打撲後などにみられることがあります。
ただし、押すと痛いからといって「骨がずれている」「そこを揉めば治る」と判断することはできません。
何度も強く押したり、硬いマッサージボールを仙骨の真上へ当てたりすると、刺激によって痛みが強くなる場合があります。
押したときだけなのか、座る・寝る・立ち上がるなどの動作でも痛むのか確認してみましょう。
「椅子に座っているとお尻の中央が痛くなる」「車の運転が長いと仙骨周辺が痛む」という方もいます。
座る姿勢では、骨盤やお尻周辺へ継続的に負担がかかります。
座り始めは問題なくても、時間が経つにつれて仙骨周辺が重く痛くなる場合は、同じ姿勢が長く続いていないか確認してください。
硬い椅子などで圧迫を強く感じる場合は、座面との接触が症状に影響している可能性があります。
車では座った姿勢が長く続くうえ、姿勢を変えにくいため、仙骨や腰周辺が固まったように感じることがあります。
長時間座る方は、一つの「正しい姿勢」を固定するよりも、可能な範囲で定期的に立つ、姿勢を変えるなど、同じ部分へ負担を集中させないことが大切です。
「仰向けになると仙骨が当たって痛い」「寝返りの瞬間に骨盤の奥が痛む」という症状もあります。
仰向けでは骨盤の後ろ側が寝具へ接するため、仙骨周辺へ痛みがある場合は圧迫を感じやすくなることがあります。
といった違いも確認してみましょう。
寝具が硬ければ必ず痛い、柔らかければ改善する、という単純なものではありません。寝姿勢や寝返り、腰・股関節の動きなども関係する場合があります。
椅子から立つときや、朝ベッドから起き上がるとき、車から降りるときに仙骨周辺へ痛みが出る場合があります。
特に長時間同じ姿勢を続けたあとに痛む場合は、腰や骨盤、股関節が動き始めるタイミングで、特定の部分へ負担が集中している可能性があります。
「座っている間より、立ち上がる瞬間が痛い」という方は、立つときに腰だけで身体を前へ倒していないか、左右どちらかへ体重が偏っていないかも確認してみましょう。
座ったあとに腰が固まる感じもある方は、腰が固まって立ち上がれない原因についての記事も参考にしてください。
仙骨の中央ではなく、「右側だけ痛い」「左側だけズキッとする」という場合もあります。
片側だけ痛いからといって、痛い側の骨盤がずれていると単純に判断することはできません。
日常生活の中で左右どちらかへ負担が集中していないか確認してみましょう。
仙骨の片側だけでなく骨盤の横にも痛みがある方は、骨盤の横が痛い原因についての記事も参考にしてください。
仙骨痛と尾てい骨の痛みは、どちらも「お尻の真ん中が痛い」と表現されるため混同されることがあります。
お尻の割れ目の上側、骨盤の後ろ側中央付近に痛みを感じます。
仙骨より下、お尻の割れ目の下側に痛みがあり、座ったときに直接当たって痛むと感じる方もいます。
ただし、自分で痛む骨を特定することは難しい場合もあります。尻もち後などに強い痛みがある場合は、自己判断せず整形外科へ相談してください。
産後に「骨盤の奥が痛い」「授乳で座っていると仙骨周辺がつらい」と感じる方もいます。


産後は妊娠・出産による身体の変化に加え、授乳、抱っこ、おむつ替え、寝かしつけなど、妊娠前には少なかった姿勢や動作が一日の中で何度も繰り返されます。
長時間の授乳で座る、赤ちゃんを抱えて立ち上がる、いつも同じ側で抱っこするなどの動作が続くと、腰や骨盤、股関節周囲へ負担が集中する場合があります。
「産後だから骨盤が歪んでいる」と一つの原因に決めつけるのではなく、どの姿勢・動作で症状が出るのかを確認することが大切です。
産後の骨盤周囲の痛みについては、産後に骨盤が痛くて歩けない原因と対処法も参考にしてください。
産後の骨盤ケア全体について知りたい方は、産後の骨盤ケア症状ページもご覧ください。
原因を自分で診断することはできませんが、どのようなときに痛むか整理しておくと、状態を伝えやすくなります。
「いつから」「どこが」「どの動作で」痛むのかを確認しておくと、医療機関や施術所で相談するときにも役立ちます。
「ここが痛いからほぐした方がよい」と、仙骨の真上を何度も強く押すことは避けましょう。
マッサージボールなど硬いものを骨の真上へ直接当て、体重をかけて刺激すると、かえって痛みが強くなることがあります。
痛みがある方向へ無理に腰を曲げたり、お尻を強く伸ばしたりする必要はありません。
座ると痛い場合は、同じ姿勢を続ける時間を減らし、可能な範囲で姿勢を変えましょう。
長時間座ると痛む場合は、一度に座る時間を短くするなど、痛みを強くする負担を調整してみましょう。


一つの姿勢を完璧に保とうとするより、定期的に座り直す、立ち上がる、短時間歩くなど、姿勢を変えることを意識しましょう。
痛みが強くない場合は、完全に動かなくなるのではなく、痛みが増えない範囲で日常生活を続けることも大切です。
ストレッチを行う場合も、「何秒・何回必ず行う」と決めず、痛みが出ない軽い範囲で身体を動かす程度にしてください。
仙骨周辺の痛みの中には、セルフケアだけで様子を見ない方がよいものもあります。
特に、強い神経症状や排尿・排便の異常などがある場合は、自己判断で様子を見続けず速やかに医療機関へ相談してください。
仙骨や腰、骨盤周辺の痛みについて医学的な確認を受けたい場合は、まず整形外科が相談先の一つです。
特に転倒や尻もち後の痛みでは、必要に応じて画像検査などで骨の状態を確認してもらうことができます。
また、腹痛、発熱、排尿症状、婦人科系の症状などを伴う場合は、整形外科だけでなく内科や泌尿器科、婦人科など別の診療科が適切な場合もあります。
私が20年以上、腰痛や骨盤周囲の痛みをみてきて感じるのは、仙骨が痛いからといって、仙骨だけを施術すればよいとは限らないということです。
例えば、股関節が十分に動かないことで腰や骨盤周囲が代わりに動き、仙骨周辺へ負担が集中する場合があります。
また、長時間座る姿勢や立ち上がり方、片足へ体重をかける癖など、日常生活の身体の使い方が関係する場合もあります。
そのため当院では、
などを確認しています。
身体の状態に合わせて整体や鍼灸などを組み合わせ、症状が落ち着いた後には、日常生活で負担が集中しにくい身体の使い方やセルフケアについてもお伝えします。
腰痛もある方は、腰痛の症状ページも参考にしてください。





仙骨だけを強く揉むのではなく、「なぜ仙骨周辺へ負担が集中しているのか」を確認することが、繰り返す痛みを考えるうえで大切です。
仙骨周辺の筋肉や靭帯などへ負担がかかっている場合や、打撲などによって押したときに痛みを感じることがあります。ただし、押すと痛いだけでは原因を特定できません。
長時間同じ姿勢で座ることで、仙骨周辺やお尻、腰などへ負担が集中する場合があります。座って何分くらいすると痛いのか、立ち上がりでも痛むのかを確認してみましょう。
仰向けでは骨盤の後ろ側が寝具へ接するため、仙骨周辺に痛みがある場合は圧迫を感じることがあります。寝返りや起き上がりでも痛むか確認することも大切です。
片側だけ痛むことはあります。ただし、「右側が痛い=右の骨盤が歪んでいる」と単純には判断できません。立ち方や歩き方、股関節の動きなど左右の身体の使い方も確認します。
仙骨はお尻の割れ目の上側、尾骨はそのさらに下側にあります。痛む場所は異なりますが、自分で正確に区別するのが難しい場合もあります。
腰・骨盤・骨など運動器の問題が疑われる場合は整形外科が相談先の一つです。転倒後の痛みや強い神経症状がある場合は、早めに医療機関へ相談してください。
仙骨が痛い場合、仙骨そのものだけではなく、仙腸関節周辺、腰、股関節、お尻の筋肉など、さまざまな部分が関係している可能性があります。
といった症状の出方を確認してみましょう。
強い痛み、転倒後の痛み、足のしびれや脱力、排尿・排便の異常などがある場合は、自己判断でセルフケアを続けず医療機関へ相談してください。
星野BodyCare鍼灸整骨院では、仙骨周辺だけを見るのではなく、腰・骨盤・股関節の動き、座り方や立ち上がり方などを確認しながら、お一人おひとりの身体の状態に合わせた施術をご提案しています。
産後の仙骨痛や骨盤周囲の不調でお困りの方は、産後の骨盤ケアについてのページも参考にしてください。

