
院長:星野お気軽にご相談ください!
椅子から立ち上がる最初の一歩で膝がズキッとして、階段の下りも少し怖くなってきた。朝は動き始めにこわばる日もあり、年のせいだと思いつつ、このまま歩き続けてよいのか迷っていませんか。


星野BodyCare鍼灸整骨院 和泉本院の星野です。この記事では、加齢による膝の変化、太ももの筋肉の役割、相談を考えたいタイミングについてお話しします。
先に全体像を確認したい方は、膝の痛みの症状ページもあわせてご覧ください。この記事では、日常の動作で思い当たりやすいところから順にお伝えします。




まず状態を確認しましょう
椅子から立つ最初の数歩だけ膝が痛み、歩くうちに楽になっていく。数々のご相談の中でも多いのが、長く座ったあとに出る、こうした動き始めの痛みです。歩き出せば楽になるため、つい放っておく方も多いようです。
こうした痛みを、年齢のせいだから仕方ないと受け止める方は少なくありません。確かに加齢は関わりますが、年齢だけで決まるものではなく、筋力や体重、毎日の負担も重なっています。
膝の中では、年齢とともにいくつかの変化が起こります。ただ、痛みの理由は軟骨の変化だけとは限りません。
膝の骨の表面は軟骨に覆われていて、歩くたびの衝撃を和らげるクッションの役目を果たしています。この軟骨は年齢とともに水分や弾力を失い、長い年月をかけて少しずつすり減っていくとされています。
一度すり減った軟骨は、自然には元に戻りにくいといわれます。とはいえ、何をしても変わらないという話ではなく、進み方や痛みの感じ方には、周囲の筋肉や生活習慣も関わってきます。
実は、軟骨そのものには神経が通っていないため、すり減ること自体が痛みの直接の原因とは限らないとされています。周囲の炎症や、膝にかかる負担の偏りも、痛みに関わってきます。
そのため、レントゲンで軟骨の変化を指摘されても日常では痛みが少ない方もいれば、その逆の方もいます。まず確認しておきたいのは、どの動作で痛むのかという点です。
膝の痛みは何歳から出るのか、気になる方も多いはず。明確な線引きはなく、30代で違和感を覚える人もいれば、60代を過ぎても痛みのない人もいます。だからこそ、年齢の数字だけで自分の膝を判断しないことが大切です。
一般には、40代から50代で膝の不調を感じ始める方が増えるといわれます。立ち仕事や家事、孫の送迎で歩く機会が多い時期と重なるためでしょう。最初のサインになりやすい動作を、次にまとめました。
一段ずつ慎重に降りたくなり、手すりを探してしまう
膝を深く曲げる場面で、奥に詰まるような痛みが出る
こうした変化は、年齢のせいにされて見過ごされがちです。たとえば、階段だけ手すりに頼るようになったら、体が知らせるサインと考えてみてください。違和感の段階で体の使い方を振り返っておくと、毎日の負担を減らしやすくなります。
膝を支えているのは、骨や軟骨だけではありません。立ち上がりや階段の場面で、太ももの筋肉が担う役割を実感する方も多いはずです。
太ももの前側にある大腿四頭筋は、膝を伸ばす動きに加えて、体重がかかったときに膝が折れないよう支える働きをしています。階段の下りや立ち上がりで、とくに頼りになる筋肉です。膝の曲げ伸ばしが多い暮らしほど、この支えの意味は大きくなります。
年齢とともに筋肉量は減りやすく、下半身から落ちやすいといわれます。脚の筋力が下がると膝への負担が増え、立ち上がりでの痛みや、膝に力が入らない感覚につながる場合があります。
太ももだけでなく、お尻や内ももの筋肉が弱ると膝が内側に入りやすくなり、負担が一部に偏ります。体重の増加や、O脚気味の姿勢も、膝にかかる負荷を大きくする要因のひとつです。
施術の現場では、痛む膝だけでなく、立ち方や歩き方、そして膝の上にある股関節と下にある足首の動きも確認します。どちらかが硬いと膝がその動きを肩代わりすることがあり、日常で気をつける点も具体的になっていきます。
膝が痛いと、階段を避けて外出も減らしがち。ところが動かない日が続くと太ももの筋力が落ち、膝がさらに不安定になるという悪循環に入りやすくなります。動かさないほうが膝にやさしいと思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。
痛みをかばう歩き方が続くと、反対の膝や腰に負担が移るケースもあります。たとえば、痛い側を避けて反対の脚ばかりに体重を乗せる歩き方です。安静が必要な時期と動かしたほうがよい時期は違うため、状態に合わせた見極めが欠かせません。
大切なのは、痛みを我慢して動くことでも、怖がって動かないことでもありません。筋力を保つことに加えて、硬くなった筋肉や関節をゆるめ、膝が負担の少ない動きを取り戻せるよう、少しずつ動かす考え方から始めてみてください。
同じ距離を歩いても、かかとがすり減った靴や底の硬い靴では、膝への衝撃が増えることがあります。とくに毎日長く歩く方は、靴の減り方が左右で違わないかを確かめておくとよいでしょう。
膝に不安があるときは、坂道や長い階段を続けて歩くより、平らな道を短めに歩いて様子を確かめるほうが向いています。距離は少しずつ延ばし、翌日に痛みが残らない範囲にとどめてください。
自宅ケアの範囲は、痛みの強さで変わります。同じ運動でも、痛みが強い日と落ち着いた日では向き不向きがあるため、次の項目で確認しておきましょう。
膝の運動療法は、変形性膝関節症の診療ガイドラインでも有用とされています。ただし感じ方には個人差があり、痛みが強い時期は無理に続けなくて構いません。
運動の最中や翌朝に痛みが強まったら回数を減らすのが目安です。膝への負荷が今の状態に合っていない可能性があるため、量を見直すことから始めてみてください。
膝が腫れて熱っぽい、夜中に痛みで目が覚める、膝がガクッと抜ける。こうした状態は相談する目安になるため、先に医療機関へ相談してください。転んだりひねったりした直後の痛みも同じです。
痛みが数週間続いているなら、一度受診しておくと安心です。画像検査などで膝の状態を確認したうえで、治療の方針は状態によって判断が変わるとされています。
医療機関で検査を受けたあとに、体の使い方を相談される方もいます。治療院では太ももやふくらはぎの硬さ、股関節や足首の動き、歩くときの負担の偏りを確認し、膝への負担を減らす方法を一緒に考えます。
膝の痛みは加齢と関わりやすい一方、軟骨の変化だけでなく、太ももの筋肉や体重、動作の癖が重なって起こります。年齢のせいと決めつけず、受診が必要なサインを押さえておくことが大切です。
今日は、階段の一段目や椅子からの立ち上がりで、どちらの膝がどのタイミングで痛むかを覚えておいてください。左右で違いがあれば、それも大切な手がかりになります。メモに残しておくと、相談するときにも役に立ちます。
膝そのものだけでなく、太ももの筋肉の使い方や歩き方の癖も含めて確認したい方は、星野BodyCare鍼灸整骨院 和泉本院へお気軽にご相談ください。

