赤ちゃんの頭の形

赤ちゃんの頭の形のお悩みとは

赤ちゃんの頭の形の問題は、専門的には「位置的頭蓋変形」と呼ばれます。 これは病気ではなく、出産時や生まれた後の外からの圧力によって頭蓋骨の形が変化した状態です。

生まれたばかりの赤ちゃんの頭蓋骨はとても柔らかく、骨と骨の間が完全にくっついていないため、寝ている時の向き癖や同じ姿勢が続くことで、頭の一部が平らになったり、左右非対称になったりします。 主に「斜頭症（後頭部が斜めに歪む）」「短頭症（後頭部が平らな絶壁頭）」「長頭症（頭が前後に長い）」の3つのタイプに分類されます。

日本における患者数

日本での新生児出生数は年間約70万人で、そのうち頭蓋変形が見られる子どもは約20%程度、つまり年間15万人程度と推定されています。 また、生後2ヶ月の赤ちゃんを対象としたカナダの研究では、約47%に変形性斜頭が見られたという報告もあります。 日本でも、0歳から2歳の子どもを持つ保護者を対象とした調査では、約46.4%（約2人に1人）が「赤ちゃんの頭の形が気になる」と回答しており、非常に多くの親御さんが関心を持っている問題です。 しかし実際に医療機関を受診したのは22.8%にとどまっており、気になっていても相談できていない方が多いのが現状です。

放置した場合のリスク

赤ちゃんの頭の形は、生後6か月を過ぎると頭蓋骨が徐々に硬くなり始め、1歳半頃までにほぼ固定されます。そのため、早期のケアが重要です。中等度から重度の歪みの場合、約7割は自然には改善しないという研究報告があります。 頭の形が固まってしまうと、以下のような困りごとが生じる可能性があります。

見た目の問題としては、後頭部の平坦化や左右非対称が残り、学童期以降に髪型の制約やコンプレックスにつながることがあります。また、顔の非対称（耳の位置のずれ、おでこや頬の歪み）が生じることもあります。

最新の研究では、見た目だけでなく発達や機能面への影響も指摘されています。頭蓋骨の歪みが顎の成長に影響し、歯並びや噛み合わせの問題につながる可能性、顔面の非対称による視覚的なバランスの問題、さらには姿勢や運動発達への潜在的な影響も考えられています。

特に病的な原因である「頭蓋骨縫合早期癒合症」の場合は、早期に癒合した部分で骨が成長できなくなり、脳の正常な成長を妨げる可能性があるため、手術を含む早期治療が必要となります。

赤ちゃんの頭の形が歪む原因

赤ちゃんの頭の形が歪む原因には次のようなものがあります。

• 向き癖による圧迫
• 出産時の圧迫
• 筋肉の緊張や首の可動域の制限
• 寝返りやハイハイなどの発達遅延
• 子宮内での姿勢
• 長時間の同一姿勢
• 抱っこの仕方

赤ちゃんの頭の形に関するお悩みは、このような複数の原因が複雑に絡み合って生じる症状です。

当院では、頭の形についてご相談にいらっしゃる赤ちゃんを多く診させていただいておりますが、頭部自体に問題がないケースも少なくありません。

そのため、原因を正確に見極めるための丁寧な問診や検査を大切にしています。

他の医療機関で思うような結果が得られなかった場合でも、改善の可能性は十分にあります。赤ちゃんの頭の形についてお悩みの際は、豊富な施術経験を持つ当院へぜひご相談ください。

病院での治療法

赤ちゃんの頭の形の歪み場合、病院では以下の治療法が一般的です。

各対処法のデメリット

ヘルメット矯正治療

保険適用外のため、費用が40万円から60万円と高額になります。オーダーメイドで作成するため、ヘルメット本体の費用に加え、定期的な調整費用もかかります。1日23時間の装着が必要で、赤ちゃんが嫌がったり、肌荒れや汗疹などの肌トラブルが起こることがあります。治療開始の適齢期が生後4～6ヶ月と限られており、それ以降では効果が得られにくくなります。また、数週間ごとに通院が必要で、保護者の時間的負担も大きくなります。

体位変換指導

継続的な実践が必要で、保護者の負担が大きくなります。赤ちゃんが動くようになるとバスタオルなどの補助具がずれてしまい、効果が得られにくくなります。また、効果が現れるまでに時間がかかり、中等度から重度の変形には十分な改善が期待できないことがあります。

経過観察

積極的な治療を行わないため、変形が自然に改善しない場合、そのまま固まってしまうリスクがあります。特に中等度から重度の変形では、約7割が改善しないというデータもあり、対処のタイミングを逃してしまう可能性があります。

赤ちゃんの頭の形を改善するために

赤ちゃんの頭の形を改善するためには、まずは原因を見つけることが何より重要です。原因を正しく見極めることができなければ、一時的な改善は見られても、再び同じ状態に戻ってしまう可能性があります。

当院では問診や検査を通じて赤ちゃんの頭の形に関するお悩みの要因を特定していきます。赤ちゃん一人ひとりの頭の形に関するお悩みの要因を多角的に分析し、根拠に基づいた施術を提供しています。

これまで様々な方法を試しても思うような変化が得られなかった方、改善してもまた元に戻ってしまうとお感じの方は、ぜひ一度当院の施術をお試しください。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が、問診・検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、体の変化や症状の波を見逃さないように、検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高めます。

どこへ行けば良いか分からないといった方、これまで色々な治療で効果が期待できなかった方もお気軽にご相談ください。

赤ちゃんの頭の歪みのQ＆A

赤ちゃんの頭の形は自然に治りますか？

軽度の歪みであれば成長とともに目立たなくなることもありますが、中等度から重度の変形については約7割が自然には改善しないという研究データがあります。特に生後6ヶ月を過ぎると頭蓋骨が固まり始めるため、改善が難しくなります。気になる場合は早めに専門家へご相談ください。

頭の形の治療はいつまでに始めればよいですか？

頭蓋骨が最も柔らかく変形しやすいのは生後6ヶ月までです。 生後3ヶ月から6ヶ月頃が最適な開始時期とされています。 それ以降でも効果はありますが、頭蓋骨が固まってくるため改善度合いが低くなります。 気になった時点でできるだけ早く専門機関へ相談することをお勧めします。

ヘルメット治療は本当に効果がありますか？

適切な時期に適切な方法で行えば、高い効果が期待できます。 生後3ヶ月から6ヶ月頃に開始し、１日23時間、約6ヶ月間装着することで、多くのケースで改善が認められています。 ただし個人差があり医師の指導に従って継続することが重要です。

自分で出来るで頭の形を改善する方法はありますか？

軽度の変形であれば、体位変換や寝かせる向きを工夫したり、抱っこ向きを変えたりするなどの方法があります。 ただし効果には限界があり、専門的な治療が必要な場合も多いです。

頭の形の相談は何科を受診すればよいですか？

まずはかかりつけの小児科で相談してみましょう。必要に応じて、脳神経外科、形成外科、頭のかたち外来などの専門外来を紹介してもらえます。近年、頭蓋変形専門のクリニックも増えており、ヘルメット治療や理学療法を含めたトータルケアを受けられる施設もあります。整体や整骨院でも相談を受け付けているところがあります。

赤ちゃんの頭の形で悩まされていた皆さまも、当院での施術を受けて、このような変化がありました。

赤ちゃんの頭蓋骨はまだ柔らかいため、その特性に合わせた優しい施術で、頭の形に関するお悩みが良い方向へ向かうお子様を多く見てきました。

月齢が進むにつれて頭蓋骨は少しずつ硬くなっていきますので、気になり始めたら早めにご相談いただくことをおすすめしています。生後6か月を過ぎると、より時間がかかる場合もあります。

どうぞお一人で悩まず、まずはお気軽にお話をお聞かせください。お子様お一人おひとりに寄り添いながら、丁寧に施術させていただきます。