
院長:星野お気軽にご相談ください!
階段の手すりに掴まらないと腕が上がらない。エプロンの紐を後ろで結ぼうとして、思わず声が出るほど肩に痛みが走った。棚の上のものを取ろうとして腕を伸ばした瞬間、鋭い痛みで動けなくなった経験がある方もいるかもしれない。


星野BodyCare鍼灸整骨院 和泉本院の星野です。この記事では、五十肩で迷ったときに、痛む場所からわかること、家で確認できること、相談を考えたいタイミングについてお話しします。
先に全体像を確認したい方は、五十肩の症状ページもあわせてご覧ください。この記事では、日常のどんな場面でどこに痛みが出やすいのか、順を追ってお伝えします。




まず痛む動作から確認しましょう
五十肩の相談で特に多いのが、腕を上げる途中で感じる肩の前側の痛みだ。
棚の物を取る、髪を洗う、洗濯物を干すといった何気ない動作の中で、肩の前から上腕にかけて張るような痛みがふと出てくる。
腕を上げきる少し手前で痛みが強くなるのも、五十肩によく見られる特徴のひとつだ。腱板が切れているような損傷とは違い、動きの最後で引っかかる感覚が出やすい。当院では、腕を上げる、後ろに回す、着替える、寝返りをするといった、どの動作で痛みが出るのかをまず確認するようにしている。こうした引っかかりを感じる場合は、肩関節まわりの状態を一度確認したいところだ。
肩甲骨の内側がじんわり張ると、多くの方がまず肩こりを疑い、しばらく様子を見る傾向がある。
実際にはそのまま数週間経っても改善せず、腕の動かしにくさが加わって初めて五十肩を疑うケースも珍しくない。
肩こりは首を動かしたときに痛みが強まりやすく、僧帽筋など背骨に近い筋肉に負担が出やすい。一方で五十肩は、腕を動かしたときに肩の前や外側へ痛みが集まりやすいという違いがある。当院では、五十肩は肩だけに原因があるとは限らないと考えていて、首や背中の硬さが重なって肩関節に負担が集中していることも少なくない。肩甲骨まわりの張りに加えて腕の動かしにくさも出ている場合は、五十肩による負担が背中側にまで広がっているという見方もできる。
腕を背中に回す動作は、五十肩の中でもつまずきやすい動きのひとつだ。
エプロンの紐を結ぶ、下着のホックを留める、上着の袖に腕を通すといった日常の着替え動作で、肩の後ろから脇のあたりに痛みが出ることがある。腕を背中側へ回す角度が制限されるのは、関節そのものが硬くなり始めているサインとも考えられる。
普段より腕の動かせる範囲が狭くなっていると感じるなら、痛む場所だけでなく動きの制限そのものも合わせて確認したい状態だ。
日中はそれほど気にならないのに、夜になると肩がズキズキ疼いて目が覚めてしまう。これも五十肩に特有の悩みとしてよく相談される。
痛い側を下にして寝ると、肩関節に体重がかかって炎症が刺激されやすくなる。寝返りを打つたびに痛みで目が覚めるという声もよく耳にする。
痛くない側を下にして横向きになり、痛い側の腕の下にクッションや抱き枕を挟んで支える姿勢だと楽になりやすい。仰向けで寝る場合も、肩から肘の下に薄く畳んだタオルを入れて腕の高さを整えると、関節への負担が和らぐことがある。
何もしていないのに痛みがじわじわ続く時期は、肩関節の周囲で炎症が強く出ている段階と考えられる。この時期はいわゆる急性期にあたる。
この時期に無理にストレッチや運動を行うと、炎症をさらに刺激してしまい、かえって痛みが長引くこともある。安静にしていても痛みが数日以上続くようであれば、無理に動かさずに一度状態を確認したい時期だといえる。
痛みが続くと、誰でも自然と痛い方の腕を使わない生活になりがちだ。
正直に言うと、動かさないことで一時的に楽になったように感じる方は多い。ただ、そうやって関節を動かさない期間が長引くと、関節包そのものが硬くなり、さらに動きにくくなってしまうことがある。痛みが強い時期に無理に動かすことも、まったく動かさないこともどちらも注意しておきたいと当院では考えている。痛みのない範囲で腕を少しずつ動かすことが、こじれにくい状態を保つひとつのポイントになる。
動かさない期間が長くなるほど、肩だけでなく首や背中の使い方まで崩れてくることもある。かばう姿勢が癖になると、反対側の肩や腰に新たな負担が集中してしまうケースもある。
自宅でのケアは、痛みの段階や状態によって向き不向きがはっきり分かれる。ここでは代表的な方法を紹介する。
蒸しタオルなどで肩を温め、こわばりをやわらげる助けにする
痛みのない範囲で腕をゆっくり動かし、関節が固まるのを防ぐ
赤みや熱感が強いときは温めず、冷やして炎症が落ち着くのを待つ
赤みや熱感が強く出ているときに無理にストレッチを行うと、炎症を刺激して痛みが強まることがある。まずは冷やして様子を見て、熱感が引いてから軽い運動を試すという順番を意識しておきたい。
肩の痛みというと肩そのものに目が向きがちだが、実は体全体の使い方も関係していることが多い。
猫背気味の姿勢が続くと、肩甲骨が動きにくくなり、肩関節まわりの筋肉に余計な負担がかかりやすくなる。バッグや荷物をいつも同じ側で持つ癖がある方も、左右で使い方の差が大きくなりやすい。歩くときに腕を振らずに歩いている方も、肩関節の動きが硬くなりやすいので気をつけたい。姿勢の崩れや同じ動作の繰り返しが重なると、肩関節に負担が集中しやすくなると当院では考えている。
数々のご相談の中でも多いのが、痛くない側ばかり使ってかばう歩き方が、いつの間にか本人も気づかないうちに癖になっているケースだ。こうした癖は、痛みが引いた後も体に残ってしまうことがある。
五十肩の多くは自宅でのケアと経過観察で対応できるが、中には注意しておきたい状態もある。
次のような症状が見られる場合は、無理に様子を見ようとせず、先に医療機関で確認しておきたい。
特に左肩から左腕にかけての痛みは、心臓に関わる痛みが影響していることもあるとされる。当てはまる症状がある場合は、自己判断で様子を見続けず、医療機関へ相談したほうがよい状態だと考えておこう。
五十肩は、肩の前や外側、肩甲骨まわりなど、痛む場所そのものが段階によって少しずつ変わっていく。痛みの出方と腕の動かしにくさを合わせて見ることで、今の自分の状態がつかみやすくなる。当院では、肩だけでなく首・背中・腕を含めた体全体の動きを見ながら、症状の時期に合わせて動かし方や日常での肩の使い方を一緒に見直すことが、改善や再発予防につながると考えている。
今日からできることとして、まずは寝る姿勢を見直し、痛みのない範囲で腕を軽く動かす習慣から始めてみてほしい。無理に動かさず、痛みの変化を数日単位で見ながら悪化していないか確かめておくことも大切だ。
痛む場所だけでなく、姿勢や日常での肩の使い方まで含めて確認したい方は、星野BodyCare鍼灸整骨院 和泉本院へお気軽にご相談ください。

