
院長:星野お気軽にご相談ください!
靴を履くたびに親指の付け根が当たって痛む。脱ぐと少し楽になるものの、鏡で見ると親指が少しずつ隣の指へ寄ってきている気がする。そんな変化を感じ始めると、このまま様子を見てよいものかと悩む方も多いはずだ。


星野BodyCare鍼灸整骨院和泉本院の星野です。この記事では、外反母趾がなぜ起こるのか、女性と男性で傾向に違いがあるのか、歩き方とどう関係しているのかについてお話しします。
先に全体像を確認したい方は、外反母趾の症状ページもあわせてご覧ください。この記事では、日常の中で確認しやすい原因の重なりから順にお伝えします。
靴だけの問題だと決めつけず、足全体の使い方まで含めて一緒に確認していこう。




まず状態から確認しましょう
外反母趾の相談で最初に伺うのが、どんな靴を履いたときにどこが痛むかという点だ。
痛む場所を具体的に話してもらうだけで、変形の進み具合や負担のかかり方がかなり見えてくる。先の細い靴やヒールの高い靴を履くと、親指の付け根が圧迫されて変形が進みやすくなる。痛む靴と痛みにくい靴の違いを自分なりに把握しておくことが、最初の一歩になる。靴のつま先の形やヒールの高さだけでなく、幅のゆとりやインソールの硬さによっても、当たり方は大きく変わってくる。
靴だけが悪者にされがちだが、当院では、外反母趾は親指の変形だけが問題なのではなく、足全体の使い方が崩れた結果として起こることがあると考えている。次の章から、その背景を一緒にたどっていこう。
外反母趾は女性に多い症状だが、原因は靴だけではない。
女性は関節や靭帯がもともと柔らかい傾向があり、足の骨が動きやすいぶん変形しやすいといわれている。妊娠や更年期などホルモンの変化が靭帯の緩みに関わることもある。こうした体質的な要因は自分で気づきにくいため、周囲の人よりも変形が進みやすいと感じても、原因が分からず戸惑う方も少なくない。
仕事や外出でパンプスを履く時間が長い方は、足先が圧迫される時間も長くなる。痛みをかばう歩き方が続くと、負担が親指の付け根に集中しやすくなる。
体質の柔らかさは自分でコントロールしにくい部分だが、履く靴や歩く時間の使い方は見直せる余地がある。まずは一日のうちどれくらいの時間、負担のかかる靴を履いているかを振り返ってみるのもいいだろう。
男性の外反母趾は、女性に比べると靴よりも歩き方や体重の乗せ方が関わることが多い印象がある。
すり足に近い歩き方や、足の外側だけに体重をかける歩き方が続くと、親指の付け根に余計な力がかかり続ける。仕事で立ち時間が長い方や、体重が増えてきた方にも同じ傾向が見られる。特に営業職や工場作業のように、長時間同じ姿勢で立ち続ける仕事をしている方からの相談は多い。
正直に言うと、男性の場合は痛みがかなり進んでから相談に来られることも多く、歩き方の癖に気づきにくいという特徴がある。女性のように靴のせいだと自覚しにくいぶん、変形が進むまで見過ごされやすいのかもしれない。
外反母趾になりやすいかどうかには、生まれつきの足の形も関わっている。
親指が人差し指より長いエジプト型の足や、扁平足、開張足と呼ばれる足のアーチが崩れやすい形は、外反母趾になりやすい土台といえる。家族に同じ症状の方がいる場合、体質として似た傾向を持っていることもある。
体質は変えられないが、その土台の上に靴や歩き方の負担が重なることで変形が進む。土台を知っておくことは、無理をしない靴選びにもつながっていく。
年齢とともに足の変形が進みやすくなるのは、筋力の低下が関係している。
足裏の筋肉が弱ると、アーチを支える力が落ち、親指の付け根に負担が集まりやすくなる。体重が増えた時期や、運動量が減った時期に痛みが強くなったという声もよく聞く。年齢を重ねるにつれて足指を意識的に使う機会が減っていくことも、負担が積み重なる一因になっているようだ。
ここからは、自宅で試しやすいことと、無理に触らない方がよい状態を分けてお伝えする。
まず優先したいのは、痛みが出にくい靴を選ぶことと、足指を動かす軽い運動を続けることだ。試してみてほしいのは次のようなことである。
これらは足裏の筋力を保つ助けになり、負担が一箇所に集まりにくい状態をつくることにつながる。赤みや熱っぽさ、強い腫れがある場合は、自分で矯正しようとしない方がよい。テーピングや器具を無理に使うと、皮膚を傷めたり痛みを強めたりすることがある。
自宅ケアの範囲でできることには限りがあるため、変形が進んでいる場合は無理をしないことも大切な選択になる。
数々のご相談の中でも多いのが、靴を変えても痛みが戻ってくるという悩みだ。
靴を変えても繰り返す痛みは、歩き方や足指の使い方まで含めて確認したい状態といえる。足のアーチが低下したり、立ち方や歩き方の癖によって重心が足の前方や親指側に偏った状態が続くと、一部分に負担が集中し、痛みや変形が進みやすくなる。当院では、痛みをかばう歩き方の癖や、足裏の使い方の左右差なども合わせて確認している。次のような点を一緒に見ていくことが多い。
体重をかける位置が偏っていないかを確認する
指先まで力が伝わっているかを確認する
変形が強く、歩くこと自体がつらい場合や、指の関節が亜脱臼しているような状態は、医療機関では手術を含めた治療が検討されることがある。詳しくは医療機関で確認してほしい。
実は、靴だけを見直しても痛みが変わらないという相談は少なくない。足の使い方そのものに癖が残っていると、靴を替えても負担のかかる場所は同じままになりやすいからだ。
日中は我慢できても、夜になっても痛みが残る場合は、一度状態を確認したいところだ。
次のような状態が続く場合は、早めに相談先を検討してみてほしい。
こうした状態が重なっている場合は、原因を一つに決めつけずに確認していくことが、負担を減らす近道になる。痛みを我慢しながら過ごす期間が長くなるほど、かばう歩き方が体の他の部分にも影響を与えかねない。
外反母趾は、靴だけが原因ではなく、遺伝や体質、歩き方、筋力の低下などが重なって進行していく症状だ。女性は靭帯の柔らかさやホルモンの影響、男性は歩き方の癖が目立つなど、傾向にも違いがある。個人的には、痛みを和らげるだけでなく、足本来の機能を取り戻し、負担が偏りにくい体の使い方や生活習慣をつくることが、悪化や再発を防ぐために大切だと考えている。
今日からできることとして、履いている靴の当たり方を見直し、足指を動かす時間を少しずつ増やしてみてほしい。歩き方の癖は自分では気づきにくいため、周囲の目や専門的な視点を借りるのも一つの方法だ。痛みの程度や進み方は人によって違うため、他の人の経過をそのまま自分に当てはめる必要はない。
靴だけでなく、歩き方の癖や足指の使い方も含めて確認したい方は、星野BodyCare鍼灸整骨院和泉本院へお気軽にご相談ください。

