
院長:星野お気軽にご相談ください!
「なんとなく股の間に違和感がある」「尿もれが気になるけど、産後だから仕方ない」と思って、ずっとそのままにしていませんか。


じつはその違和感、骨盤臓器脱のサインかもしれません。恥ずかしくてなかなか人に言えず、ネットでこっそり調べている方がとても多い症状です。
この記事では、骨盤臓器脱がどんな状態なのか、なぜ産後に起こりやすいのか、そしてどうすれば改善に向かえるのかをわかりやすくお伝えします。


「産後はこういうもの」と諦めてほしくない。骨盤まわりのトラブルは、正しいアプローチさえできれば必ず改善に向かえます。自分の体のことを知るきっかけにしてもらえたら嬉しいです
骨盤臓器脱とは、骨盤の中にある子宮・膀胱・直腸などが、支えるべき骨盤底の筋肉や靭帯が弱まることで、本来あるべき位置より下に落ちてきてしまう状態です。ひどくなると、膣の外にまで臓器が飛び出してしまうこともあります。一見すると深刻に聞こえますが、軽度〜中度の段階であれば、適切なケアで十分に改善が見込める症状です。
「お風呂に入ったときに股間に丸いふくらみを感じる」「夕方になると下腹部が重く、ドーンと押されるような感覚がある」「トイレに行くたびに少しもれてしまう」。こうした症状に心当たりがある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
骨盤臓器脱は初期のうちは朝よりも夕方、立っているときのほうが症状を感じやすいのが特徴です。横になると楽になるという方も多く、「気のせいかな」と見逃してしまいがちです。
骨盤臓器脱は決して珍しい症状ではありません。経膣分娩を経験した女性の多くが、大なり小なり骨盤底への影響を受けています。産後の女性の約55%が産後3ヶ月を過ぎても骨盤帯の痛みや不調を感じているというデータもあり、日本では毎年数十万人規模の女性が関連する症状を抱えていると推計されています。
それでも「自分だけかも」「人に話せない」と一人で抱え込む方がほとんどです。恥ずかしいと感じる気持ちはよくわかります。でも、放置するほどに症状は進みやすくなります。まずは正しく知ることが、改善への第一歩です。
産後に骨盤底のトラブルが起きやすい理由は、妊娠中から出産にかけての体への負担にあります。骨盤は妊娠中から徐々に開き、出産時には大きく広がります。骨盤底の筋肉や靭帯は、赤ちゃんが通る際に相当なダメージを受けており、産後すぐは特に弱い状態です。
さらに妊娠中に分泌されるリラキシンというホルモンは、関節や靭帯を緩ませる働きがあります。このホルモンは授乳中も分泌され続けるため、産後しばらくは骨盤まわりの安定性が保ちにくい状態が続きます。
骨盤底が弱まった状態で、育児が始まります。赤ちゃんの抱き上げ、授乳、おむつ替え。これらの動作はすべて腹圧がかかり、弱っている骨盤底にじわじわと負担をかけ続けます。
「産後だから体がしんどくて当然」と思って無理をし続けることで、骨盤底はますます回復のタイミングを失ってしまいます。育児が忙しいほど、自分の体を後回しにしてしまうのが産後の難しいところです。
産後すぐに症状が出なくても、閉経後にエストロゲンが減少すると骨盤底の筋肉や結合組織がさらに弱まり、症状が表れやすくなります。「産後は大丈夫だったのに、50代になってから急に気になるようになった」という方が多いのも、このためです。産後のケアは、数十年先の体への投資でもあるのです。
骨盤臓器脱にはいくつかの種類があり、どの臓器が下がってくるかによって症状も少しずつ異なります。代表的なものをまとめると、次のようになります。
| 種類 | 下がる臓器 | 主な症状 |
|---|---|---|
| 子宮脱 | 子宮 | 下腹部の重さ・膣から何かが出てくる感覚 |
| 膀胱瘤(ぼうこうりゅう) | 膀胱 | 尿もれ・頻尿・排尿しにくい感じ |
| 直腸瘤(ちょくちょうりゅう) | 直腸 | 便秘・排便しにくい・会陰部の膨らみ |
| 小腸脱 | 小腸 | 膣の奥が引っ張られる感覚・性交時の違和感 |
これらは単独で起きることもありますが、複数が同時に起きることも少なくありません。「尿もれと下腹部の重さが両方ある」という方は、膀胱瘤と子宮脱が合わさっているケースもあります。どの症状でも、自己判断で放置するのはおすすめしません。
ネットで調べると「骨盤底筋体操で治る」という情報をよく見かけます。実際のところはどうなのか、正直にお伝えします。
軽度であれば、骨盤底筋を意識したトレーニングは症状の進行を抑える効果が期待できます。ただし、筋肉の動かし方が間違っていると効果がなかったり、逆に症状を悪化させることもあります。「体操を続けているのに全然変わらない」と感じている方は、やり方か、そもそもの原因が筋力以外にある可能性があります。
骨盤底筋は外から見えないため、正しく収縮できているかどうかが自分ではわかりにくい部位です。多くの方が、実はお腹や太ももに力を入れているだけで、骨盤底筋には力が入っていないことがあります。
骨盤底筋を「正しく動かせているかどうか」を確認することが、改善への最短ルートです。闇雲に回数をこなすよりも、正確な動きを体に覚えさせることのほうがはるかに重要です。
骨盤臓器脱の背景には、骨盤の傾きや歪み、周囲の筋肉のアンバランスが関係していることがほとんどです。骨盤底筋だけにアプローチしても、骨盤全体が正しい位置に戻っていなければ効果は出にくいです。
当院でも、骨盤の構造的なバランスを整えながら骨盤底筋の機能を回復させるアプローチを取っています。症状の原因がひとつではないからこそ、検査で一人ひとりの状態をしっかり把握したうえで施術内容を決めていきます。
婦人科や泌尿器科に相談した場合、主な治療の選択肢としてペッサリー(リング状の器具を膣内に挿入して臓器を支える方法)か手術が提案されることが多いです。
ペッサリーは臓器が下がってくるのを一時的に支える方法で、症状の根本を改善するわけではありません。また、定期的な交換や管理が必要で、使い続けるうちに膣への刺激や違和感が出ることもあります。
手術については、重度の場合や日常生活への支障が大きい場合には有効な選択肢です。ただし、再発リスクがゼロではなく、手術後も骨盤底のケアを続けることが求められます。「手術をする前に、できることをやり切ってから判断したい」という気持ちはとても自然なことで、その段階でできることはまだたくさんあります。
骨盤臓器脱は、初期のうちであれば保存的なアプローチで十分に対応できる可能性があります。ところが放置することで骨盤底への負担が蓄積され、症状が進行すると改善までにより時間がかかってしまいます。
育児に追われる毎日の中で、自分の体を後回しにしてしまう気持ちはよくわかります。ただ、ママの体が元気でいることが、家族みんなの安心にもつながります。「症状が出ているな」と感じたそのタイミングが、体と向き合い始める一番いい時期です。
骨盤臓器脱を放置した場合に起きやすいことを整理すると、次のようなことが挙げられます。
どれも「いつかよくなるかな」と思っていたら気づいたら悪化していた、というものばかりです。「そこまでひどくはないから大丈夫」という段階のうちに、きちんとアプローチすることが大切です。
星野BodyCare鍼灸整骨院では、骨盤臓器脱に関連する骨盤底のトラブルに対して、骨盤全体のバランスを整えることから施術をスタートします。産後の骨盤まわりの不調を抱えた方が多数来院されており、一人ひとりの状態をしっかり検査したうえで、根拠のある施術をご提供しています。
柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師の資格を持つ院長が、問診・検査・施術・セルフケア指導まで一貫して担当します。担当者が変わることで生じる情報の伝達ミスや、施術の質のばらつきがありません。
同じ骨盤臓器脱の症状でも、骨盤の傾き方、使えていない筋肉、日常の動作の癖、生活環境は人によってまったく異なります。姿勢分析・関節可動域検査・神経検査などを組み合わせ、症状の本当の原因を特定してから施術に入ります。
キッズスペースを完備しており、女性スタッフも在籍しています。「赤ちゃんを連れて行っても大丈夫か不安で…」という方も、ぜひ安心してお越しください。「子どもを連れて来られるならもっと早く来ればよかった」というお声を多くいただいています。
整骨院では診断という行為はできませんが、骨盤底の機能改善・骨盤バランスの調整・筋力回復へのアプローチは可能です。婦人科や泌尿器科での診察と並行して来院される方も多く、「どこに相談すればいいかわからない」という段階でもお気軽にご相談いただけます。
はい、産後すぐでなくても改善が見込めます。骨盤底筋の機能は適切な刺激を与えることで回復する可能性があります。ただし、症状の進行度によっては医療機関との連携をご提案することもあります。まずは現在の状態を検査で確認することが大切です。
体操の効果が出ない場合、筋肉の使い方が正確でないか、骨盤の構造的なズレが先に解決されていない可能性があります。「やっているのに変わらない」と感じている方こそ、一度専門家に状態を診てもらうことをおすすめします。
私自身、幼い頃から体の不調と向き合い続けてきました。川崎病を患い、スポーツの故障も経験し、「体の声を聞くこと」の大切さを身をもって知っています。だからこそ、「気になっているけどどうせ治らないし」と諦めてしまっている方の気持ちが、痛いほどわかります。
骨盤臓器脱は、気づいたときが動き始めるタイミングです。「ちょっと違和感がある」「もしかして自分もそうかも」と思ったそのときに、一人で抱え込まずに相談してほしいのです。どんな小さな疑問でも構いません。あなたの体のことを一緒に考えさせてください。

