TFCC損傷

TFCC損傷とは

TFCC損傷とは、手首の小指側にある「三角線維軟骨複合体」という軟骨と靭帯の複合組織が傷ついた状態のことです。この組織は手首の安定性を保つ重要な役割を担っており、損傷すると手首の小指側に痛みや不安定感が生じます。

転倒時に手をついたり、スポーツでの繰り返し動作により発症することが多く、手首を捻る動作や重いものを持つ際に特に痛みが強くなるのが特徴です。厚生労働省の国民生活基礎調査によると、手首を含む上肢の症状で悩む人は全国で約200万人とされています。

TFCC損傷は手首の痛みの原因として比較的多く見られる疾患で、特にスポーツ愛好家や手を使う職業の方に多く発症します。手首の痛みで医療機関を受診する患者の約10-15%がTFCC損傷と推定され、年間約3-5万人の新規患者が発生していると考えられています。

TFCC損傷を適切に治療せずに放置すると、慢性的な痛みが定着し、手首の不安定感が増強します。損傷した組織は自己修復が困難なため、痛みが長期化し、日常生活での手を使う動作すべてに支障をきたすようになります。

さらに進行すると、手首の可動域制限が生じ、握力の低下や細かい作業が困難になります。痛みをかばうことで肩や肘にも負担がかかり、上肢全体の機能低下を招くリスクもあります。

TFCC損傷の原因

開院依頼、当院ではTFCC損傷でお困りの方が多く来院されています。

これまでの検査結果や施術経験から断言できるのは、TFCC損傷が長引く原因はひとつではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っているということです。

TFCC損傷による症状の原因には次のようなものがあります。

TFCC損傷はこれらが複雑に絡み合って起こる症状です。

転倒時に手をついた際の強い衝撃や、仕事やテニス・ゴルフなどでの繰り返し動作による継続的なストレスが主な要因となります。

この複数の原因が引き金となり、手首の安定性を保つTFCCに微細な損傷や断裂が生じ、痛みや不安定感が発症します。それは人によって違い、単に安静にするだけや湿布を貼るだけでは、全ての問題は取り切れません。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。TFCC損傷でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

TFCC損傷の場合、病院では以下の治療法が一般的です。

対処法のデメリット

保存療法（装具固定）

長期間の固定により手首の拘縮や筋力低下が生じる可能性があり、固定期間中は日常生活や仕事に大きな制限が生じます。

薬物療法

根本的な治療ではなく対症療法のため、薬の効果が切れると痛みが再発し、長期使用による胃腸障害などの副作用のリスクがあります。

ステロイド注射

一時的な効果に留まることが多く、繰り返し注射により感染リスクや軟骨への悪影響が懸念されます。

手術療法

4週間のギプス固定と3-4ヶ月の活動制限が必要で、一度で改善せず複数回の手術が必要になる場合があります。

TFCC損傷を改善するために

TFCC損傷のを改善するためには、まずは原因を見つけることが何より重要です。原因を見誤ったままでは、症状が再発したり悪化したりする恐れがあります。

手首の痛みは単純に患部だけの問題ではなく、肩や肘、さらには体幹の動きとも密接に関連しているため、姿勢分析により全身のバランスを確認し、関節可動域検査で手首周囲の動きを詳しく調べます。

検査結果をもとに、お体の状態に合わせて整体や鍼灸を組み合わせた独自の施術を行います。手首だけでなく、肩甲骨や体幹の調整も含めた全身のバランスを整えることで、根本的な改善を目指します。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、体の変化や症状の波を見逃さないように、検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高めます。

どこへ行けば良いか分からないといった方、これまで色々な治療で効果が期待できなかった方もお気軽にご相談ください。

ムチウチのQ＆A

TFCC損傷の人がやってはいけないことは？

手首を捻る動作、重いものを持つこと、無理なストレッチは避けてください。また痛みを我慢してスポーツを続けることは症状悪化の原因となるため控えるべきです。

手術以外の治療法はありますか？

保存療法、理学療法、鍼灸治療、体外衝撃波治療などがあります。近年では運動器カテーテル治療という新しい選択肢も注目されており、手術を避けたい方には有効な選択肢となります。

スポーツはいつから再開できますか？

症状の程度により異なりますが、保存療法で改善した場合は2-3ヶ月、手術後は6ヶ月程度が目安です。段階的な復帰プログラムに従い、無理のない範囲で再開することが大切です。

再発を防ぐ方法はありますか？

手首周囲の筋力強化、適切なフォームでのスポーツ実施、作業環境の改善が重要です。また定期的なストレッチや適度な休息を取ることで再発リスクを軽減できます。

完治する可能性はどのくらいですか？

適切な治療により多くの方が症状改善を期待できます。早期治療ほど良好な結果が得られるため、症状を感じたら早めの専門医受診をお勧めします。

TFCC損傷で悩まされていた皆さまも、当院での施術を受けて、このような変化がありました。

TFCC損傷が改善されることで、これまで痛みのために諦めていた活動を再び楽しめるようになります。手首の不安感がなくなることで、日常生活における動作への恐怖心も解消され、積極的な生活を取り戻すことができます。

当院では、あなたが本来持っている自然治癒力を最大限に引き出し、痛みのない快適な生活を送れるよう全力でサポートいたします。TFCC損傷でお悩みの方は、一人で抱え込まずにお気軽にご相談ください。