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【背中の痛み】学生時代からの猫背姿勢による背部痛の改善
背中の痛みで来院された(30代/女性/事務)の改善事例をご紹介します。

主訴(来院時の症状)
患者様は慢性的な背中の痛みに悩まされ、仕事や趣味に大きな支障をきたしていた。特に背中の右側に持続的な鈍痛があり、パソコン作業中の集中力低下や夜間の疼痛による睡眠障害を訴えていた。大好きな陶芸も前かがみの姿勢が困難になり、生活の中での楽しみを失いそうな状況で根本的な改善を求めて来院された。
来院に至るまでの経緯
学生時代から姿勢の悪さを指摘されてきた。就職後、継続的なデスクワークにより首~背中にかけてのコリ感が続いていたが、気が付くと背中のコリ感が痛みに変わっていた。
初期段階では整形外科を受診しレントゲン検査を実施したが、明らかな異常所見は認められず、湿布と消炎鎮痛剤の処方のみであった。症状の改善が見られないため、マッサージ店と整体院の2か所で施術を受けたが、いずれも対症療法的なアプローチに留まり、根本的な問題解決には至らなかった。
集中してパソコン作業をする際の背部痛、夜間痛による睡眠の質の低下、そして趣味の陶芸における前屈動作制限が患者様の日常生活の質を著しく低下させていた。何をするにも疼痛が気になり、リラックスできないことを深刻に受け止めていた。
検査と所見
初回検査結果は以下の通り
- 胸椎後弯増強:T4-T8レベルでの後弯角度の増加
- 肩甲骨の位置異常:右肩甲骨の挙上・外転位固定、左右非対称性
- 僧帽筋上部線維・菱形筋の著明な筋緊張
- 胸椎回旋可動域制限
- 深層背筋群(多裂筋・回旋筋)の筋硬結
- 頸部前方頭位姿勢:頸椎前弯の減少と頸部伸筋群の短縮
- 胸鎖乳突筋・斜角筋群の過緊張:呼吸パターンの浅胸式呼吸化
総合的に判断し、長期間のテレワーク環境における不良姿勢の継続により、胸椎アライメント異常と肩甲骨周囲筋の機能不全が生じ、背部の筋骨格系に慢性的な負荷が蓄積した結果、疼痛が発現していると分析した。
施術内容と経過
最初は胸椎の可動域改善と肩甲骨周囲筋の機能回復に重点を置いた。

初期段階では、急性炎症期における疼痛管理を目的として鍼灸治療を実施。背部の要穴に加え、肩周りの刺鍼により、局所の血流改善と炎症性疼痛の軽減を図った。
続いて、胸椎筋群へのアプローチとして筋膜リリース技術を応用し、多裂筋・回旋筋・最長筋の緊張緩和を実施。また、僧帽筋・菱形筋・前鋸筋の拘縮改善により、肩甲骨の適正なアライメント獲得を促進した。
中期段階では姿勢改善を目的とした包括的な矯正治療を展開。胸鎖乳突筋・斜角筋群の柔軟性向上と、深頸筋・中下部僧帽筋の筋力強化により、頸胸部の安定性向上を目指した。猫背矯正を用いて胸椎の生理的弯曲を回復させ、前方頭位姿勢の改善を図った。
仕事での不良姿勢は症状の根本原因であるため、デスクワーク環境の最適化指導とセルフケア指導を併せて行い、症状の再発予防にも重点を置いた。正しい座位姿勢と定期的なストレッチの実践により、長期的な改善の維持を図っている。
院長からのコメント

ご相談ありがとうございます!
テレワークによる背中の痛みは本当に辛いですよね。お仕事と趣味の両方に支障が出るほど症状が進行してしまうと、精神的なストレスも相当なものだったと思います。今回、鍼灸と整体の組み合わせで胸椎の深層筋までしっかりとアプローチできたことで、長期間続いていた症状から解放されて本当によかったです。
パソコン作業が多い方は特に、集中力を要する細かい作業により姿勢が固定化しやすく、背部に負担が蓄積しやすい傾向があります。今後も定期的なメンテナンスとセルフケアを継続していただくことで、再発を防ぎながら快適にお仕事と趣味を続けていただけるはずです。何か気になることがございましたら、いつでもお気軽にご相談くださいね。
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