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【寝違え】慢性的な肩こりからくる、急な寝違えの改善
寝違えで来院された(30代/女性/デスクワーク)の改善事例をご紹介します。

主訴(来院時の症状)
患者様は定期的に繰り返す寝違えで悩みを抱え、日常生活と仕事の両面で支障をきたしていた。朝起きると首が動かせず激痛で目が覚めることが1~2ヶ月に1回発生し、その都度数日間は通常の生活を送ることが困難になっていた。特に、会社でのパソコン作業中の首の痛みと、車の運転時の後方確認が困難であることを深刻に受け止めており、根本的な改善を求めて来院された。
来院に至るまでの経緯
デスクワークによる長時間の前傾姿勢が首や肩に蓄積的な負担をかけ、睡眠中の不良姿勢と相まって筋肉の緊張状態が慢性化しており、1年ほど前から寝違えを頻繁に繰り返すようになった。
初期段階では近所の整形外科を受診し、湿布と痛み止めの処方を受けたが、症状の一時的な緩和に留まり根本的な改善は見られなかった。その後、マッサージ店や整骨院を何か所試したものの、いずれも対症療法的なアプローチで、症状の繰り返しという根本的な問題の解決には至らなかった。
特に困っているのは、仕事中のパソコン画面を注視する際の頚部痛、車の運転時の後方確認動作が制限されることであった。痛みによる夜間覚醒が頻発し、睡眠不足が仕事の集中力低下を招くこともあった。将来的な症状の慢性化への不安から、根本的な改善を目指して当院への来院を決意された。
検査と所見
初回検査結果は以下の通り
- 頚椎前方頭位(ストレートネック):C5-C7レベルでの生理的前弯の減少
- 僧帽筋上部線維・肩甲挙筋・胸鎖乳突筋の著明な筋緊張
- 頚部深層筋群(後頭下筋群)の筋硬結
- 頚椎回旋可動域制限:右回旋30度、左回旋45度(正常値60度)
- 肩甲骨の位置異常:右肩甲骨の挙上・内転位固定
- 胸椎後弯増強:T4-T8レベルでの後弯角度増加
総合的に判断し、長期間のデスクワークによる頚椎アライメント異常と深層筋の慢性的緊張状態が、睡眠時の筋肉の脆弱性を増大させ、軽微な体位変換でも急性炎症を引き起こしやすい状態になっていると分析した。
施術内容と経過
最初は頚椎深層筋の緊張緩和と頚椎アライメントの改善に重点を置いた。

初期段階では、急性炎症期における疼痛管理を目的とした鍼灸治療を実施。風池・完骨・天柱といった頚部の経穴に加え、肩~肩甲骨内縁への刺鍼により、局所の血流改善と炎症性疼痛の軽減を図った。
続いて、頚椎深層筋群へのアプローチとして筋膜リリース技術を応用し、後頭下筋群・多裂筋・回旋筋の緊張緩和を実施。また、胸鎖乳突筋・斜角筋群の拘縮改善により、頚椎の可動域拡大を促進した。
中期段階では姿勢改善を目的とした胸椎・肩甲骨周囲筋への包括的アプローチを展開。菱形筋・中下部僧帽筋の筋力向上と、大胸筋・小胸筋の柔軟性改善により、肩甲骨の適正なアライメント獲得を目指した。
また、日常生活における不良姿勢の修正は症状の根本改善に不可欠であるため、デスクワーク環境の最適化指導とセルフケア指導を併せて行い、症状の再発予防にも重点を置いた。
院長からのコメント

ご相談ありがとうございます!
慢性的な肩こりからの、くり返す寝違えは本当に辛いですよね。お仕事や趣味に支障が出るほど症状が続いてしまうと、日々のストレスも相当なものだったと思います。今回、鍼灸と整体の組み合わせで頚部の深層筋までしっかりとアプローチできたことで、これまで繰り返していた症状から解放されて本当によかったです。
パソコン作業の方は特に、長時間の同一姿勢により首や肩に負担が蓄積しやすい傾向があります。今後も定期的なメンテナンスとセルフケアを継続していただくことで、再発を防ぎながら快適にお仕事を続けていただけるはずです。何か気になることがございましたら、いつでもお気軽にご相談くださいね。
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