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【猫背】デスクワークによる慢性的な猫背姿勢の根本改善
猫背で来院された女性(30代/会社員)の改善事例をご紹介します。

主訴(来院時の症状)
患者様は約10年間続くデスクワークにより著明な猫背姿勢が定着し、日常的な肩こりと頸部痛に悩まされていた。
特に夕方以降に発現する頭痛により集中力の低下を自覚し、業務効率の悪化を実感されている状態。鏡で確認した自身の姿勢にショックを受け、根本的な改善を求めて来院された。
来院に至るまでの経緯
中学生時代から軽度の猫背傾向はあったものの、事務職に就職してから症状が急速に進行。一日8時間のパソコン作業により前方頭位姿勢が習慣化し、脊柱の生理的弯曲が徐々に失われていった。
これまでに複数の整骨院でマッサージや物理療法を受けるも、効果は一時的で根本改善に至らず。慢性的な症状により仕事への支障が顕著となり、正しい姿勢への憧れも重なって専門的な施術を決意された。
検査と所見
初回検査結果は以下の通り
- 胸椎後弯増強で肩背部に強い筋緊張
- 胸鎖乳突筋・上部僧帽筋・肩甲挙筋の過緊張
- 胸椎椎間関節の可動性低下(Th4-8レベル)
- 骨盤後傾、左L4~5椎間板圧迫所見
- 右肩挙上し肩甲骨位置が非対称
- 頭部前方変位
- 頸椎伸展制限と深層頸筋群の筋緊張
- 腰部脊柱起立筋・腸腰筋の硬縮
長期間の前方頭位姿勢により頸部伸筋群と胸部筋群のバランス異常が生じ、骨盤および胸椎‐肩甲帯‐股関節の機能低下が痛みと姿勢不良を誘発し過度な負担を生じさせていると判断した。
施術内容と経過
最初は胸椎の可動域改善と頸部深層筋の機能回復に重点を置いた。

脊柱アライメントの正常化を目標に、胸椎椎間関節モビライゼーションから施術を開始。続いて大胸筋・小胸筋、鎖骨に対するIMT技法を用いて胸郭の拡張性を向上させる。
頸部に対しては、過緊張を呈する胸鎖乳突筋・上部僧帽筋への徒手療法を実施し、同時に深層頸筋群への鍼治療を段階的に導入。肩甲骨周囲筋群では、前鋸筋・菱形筋・中部僧帽筋の機能向上により肩甲骨の安定性を高める。
さらに、姿勢保持に重要な多裂筋・腹横筋などの体幹深層筋に対するコアスタビライゼーション訓練を併用。これらの統合的アプローチにより、単なる症状緩和ではなく姿勢制御システムの再構築を図る。
デスクワーク環境の改善指導も重要な要素として位置づけ、セルフケア指導を併せて行い、症状の再発予防にも重点を置いている。
現在は月1回のメンテナンス施術で状態を維持し、セルフケアを継続することで再発予防に努めています。
院長からのコメント

ご相談ありがとうございます!
ご相談ありがとうございます!
デスクワークでの姿勢は本当に知らず知らずのうちに悪化してしまいますよね。長年の蓄積で固まってしまった猫背でしたが、筋肉のバランスを整えることで正しい姿勢を取り戻すことができて、本当によかったです。
姿勢から首や肩のコリ、頭痛が改善されると、見た目だけでなく呼吸や集中力まで向上するんですよ。 お仕事での集中力アップなど、生活の質が向上されたようで嬉しく思います。 これからも良いお体の状態を維持できるよう、しっかりサポートさせていただきますね。
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根本改善を目指す当院では、原因特定のために初回の多くの時間を問診と検査に費やしています。
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