
院長:星野お気軽にご相談ください!
デスクワークをしていると、夕方になるにつれて腰がズーンと重くなってきたり、立ち上がる時に思わず「イテテ…」となってしまうこと、ありませんか。最近は在宅ワークが増えたこともあって、気づけば何時間も座りっぱなしという方が本当に多くなりました。実は、座っている姿勢は立っている時よりも腰への負担が大きいということをご存じでしょうか。


当院にも、座っていると腰痛が悪化するとお悩みの方が数多く来院されています。パソコン作業が中心のお仕事をされている方、事務職の方、最近ではリモートワークで自宅のダイニングチェアで長時間作業されている方など、働き盛りの世代を中心に深刻な問題となっています。


座りっぱなしの腰痛は、原因を知って正しく対処すれば改善できます
座っている姿勢が続くと、なぜ腰が痛くなるのでしょうか。実は座位姿勢は、私たちが想像している以上に腰椎への負担が大きい姿勢なんです。立っている時と比べると、座っている時の腰椎にかかる圧力は約1.4倍にもなると言われています。これは上半身の重さが骨盤と腰椎に集中してしまうためです。
さらに、デスクワークでパソコンを見る姿勢になると、どうしても背中が丸まって骨盤が後ろに傾いた状態になりがちです。この姿勢では腰椎の自然なカーブが失われて、腰の筋肉や椎間板に過剰な負担がかかり続けることになります。また、足を組んだり片側に体重をかけたりする癖があると、骨盤の左右バランスも崩れてしまい、腰痛の原因が複雑に絡み合っていきます。
同じ姿勢で座り続けると、腰や骨盤周りの筋肉が固まったように緊張した状態になります。特に腰の深層にある腸腰筋や、背骨を支える脊柱起立筋といった筋肉は、座位姿勢を保つために常に働き続けなければなりません。長時間の緊張状態が続くと筋肉内の血流が悪くなり、酸素や栄養が不足して疲労物質が蓄積します。これが腰の重だるさや鈍い痛みとして感じられるようになるのです。
また、座りっぱなしでは股関節がずっと曲がった状態になるため、股関節周りの筋肉も硬くなってしまいます。股関節の動きが悪くなると、その代わりに腰椎が過剰に動かざるを得なくなり、腰への負担がさらに増してしまうという悪循環に陥ります。
腰椎の骨と骨の間でクッションの役割を果たしている椎間板も、座位姿勢では大きな影響を受けています。特に前かがみの姿勢では椎間板の前側が圧迫されて、中にあるゼリー状の髄核が後ろ側へ押し出されやすくなります。この状態が長期間続くと、椎間板ヘルニアのリスクも高まってしまうのです。
では、座りっぱなしによる腰痛を改善するために、今日からできることをご紹介していきますね。どれも難しいものではなく、仕事中でも取り入れやすい方法ばかりですので、ぜひ実践してみてください。
最も効果的で簡単な対策は、こまめに姿勢を変えることです。理想は30分に一度、少なくとも1時間に一度は立ち上がって軽く体を動かすことをお勧めします。トイレに行ったり、お茶を入れに行ったり、ちょっとした用事を作って席を立つだけでも構いません。立ち上がることで腰椎への圧迫が解放され、固まった筋肉に血液が流れ込んで疲労物質が流れていきます。
スマートフォンのタイマー機能やパソコンのリマインダーを使って、定期的に立ち上がるタイミングを知らせるようにすると忘れずに実践できますよ。集中していると時間を忘れてしまいがちですが、体のためにも休憩は必要なものだと考えてください。
立ち上がる時間が取れない時でも、座ったままできるストレッチで腰の負担を軽減することができます。まず、椅子に深く腰掛けた状態で、両手を頭の後ろで組んで上半身をゆっくり後ろに反らせてみましょう。前かがみで固まった腰椎を伸ばすことができます。この時、腰だけでなく胸を開くイメージで行うと効果的です。
次に、椅子に座ったまま片方の足首をもう片方の膝に乗せて、上半身を前に倒していくストレッチもお勧めです。お尻の筋肉がじんわり伸びるのを感じられると思います。お尻の筋肉が硬くなると腰への負担が増えるので、このストレッチは腰痛予防にとても効果的なんです。左右それぞれ20秒ほどキープしてください。
また、椅子に座って骨盤を前後に動かす運動も有効です。背筋を伸ばして座り、骨盤を前に傾けたり後ろに傾けたりをゆっくり繰り返します。これにより腰椎周りの筋肉がほぐれて、固まった関節の動きも改善されていきます。
どんなに良い椅子を使っていても、座り方が悪ければ腰への負担は大きくなってしまいます。正しい座り方のポイントをお伝えしますね。まず、椅子には深く腰掛けて、お尻を背もたれにしっかりつけることが大切です。浅く座ると骨盤が後ろに傾いて猫背になりやすくなります。
足の裏全体が床にしっかりつく高さに椅子を調整しましょう。足が浮いていたり、逆に膝が高く上がりすぎていたりすると、骨盤の位置が不安定になります。理想的には、膝と股関節がほぼ同じ高さか、膝がやや低くなる程度が良いとされています。
パソコンのモニターは目線の高さに合わせて、画面を見る時に顎が上がったり下がったりしないようにしてください。画面が低いと自然と前かがみになって腰への負担が増してしまいます。ノートパソコンを使っている方は、外付けのキーボードとモニタースタンドを使うことで姿勢が改善されることが多いです。
座る環境を整えることも腰痛対策には欠かせません。椅子の高さや机の高さが体に合っていないと、どうしても無理な姿勢になってしまいます。会社であれば椅子や机の調整をお願いしてみるのも一つの方法です。
クッションを活用するのも効果的ですよ。腰の部分に小さなクッションやタオルを丸めたものを当てると、腰椎の自然なカーブを保ちやすくなります。また、お尻の下に座布団やクッションを敷いて、骨盤が少し前に傾くようにすると良い姿勢を保ちやすくなります。
ここまでお伝えした対策を実践しても痛みが改善しない場合、体の根本的な問題が隠れている可能性があります。座りっぱなしで腰が痛くなる方の多くは、すでに骨盤の歪みや筋肉のバランスが崩れた状態になっているケースが少なくありません。
長年の座りっぱなしの生活習慣によって、骨盤が前後左右に傾いたり、背骨のカーブが変化したりすることがあります。このような骨格の歪みは自分では気づきにくく、ストレッチや姿勢を気をつけるだけでは改善が難しい場合があります。専門的な検査で体のバランスを確認し、どこに問題があるのかを正確に把握することが改善への第一歩となります。
当院では、姿勢分析や関節可動域検査など複数の検査を組み合わせて、腰痛の本当の原因を特定していきます。腰だけでなく骨盤、股関節、背骨全体のバランスを見て、どこに負担が集中しているのかを明らかにします。原因が分かれば、その方に最適な施術とセルフケアをご提案することができるのです。
座りっぱなしの生活が続くと、お尻の筋肉や腹筋が弱くなる一方で、腰や太ももの前側の筋肉は過剰に緊張した状態になります。この筋肉のアンバランスが腰痛を長引かせる大きな要因となっています。硬くなった筋肉をほぐすだけでなく、弱くなった筋肉を適切に鍛えることで、腰への負担を減らすことができるんです。
ただし、腰が痛い状態で無理に筋トレをすると、かえって症状を悪化させてしまうこともあります。まずは筋肉の緊張を取り除いて関節の動きを改善し、その上で段階的に筋力強化を行っていくことが大切です。どのタイミングでどんな運動をすれば良いのか、専門家のアドバイスを受けながら進めていくことをお勧めします。
座りっぱなしの時間を減らすことはもちろん大切ですが、それ以外の生活習慣も腰痛に影響を与えています。睡眠不足やストレス、運動不足なども筋肉の緊張を高めて腰痛を悪化させる要因となります。また、重い荷物の持ち方や家事での姿勢など、日常生活の中に腰へ負担をかける動作が隠れていることも少なくありません。
座りっぱなしによる腰痛は、現代の働き方の中で避けられない問題のように感じられるかもしれません。でも、原因をきちんと理解して適切に対処すれば、必ず改善できる症状なんです。ストレッチや姿勢の改善といったセルフケアは大切ですが、それでも良くならない場合は体の根本的な問題に目を向ける必要があります。
当院では検査に時間をかけて、あなたの腰痛がどこから来ているのかを丁寧に探っていきます。同じ座りっぱなしの腰痛でも、人によって骨盤の状態も筋肉のバランスも違います。だからこそ一人ひとりに合わせた施術とアドバイスが必要になるのです。
仕事に集中できない、趣味を楽しめない、家族との時間も腰の痛みが気になって心から楽しめない。そんな状態を我慢し続ける必要はありません。腰痛は早めに対処するほど改善も早くなります。一人で抱え込まずに、どうぞお気軽にご相談くださいね。あなたが本来の自分らしさを取り戻せるよう、全力でサポートさせていただきます。

