
院長:星野お気軽にご相談ください!
産後の体の変化に悩んでいる方、こんにちは。骨盤ベルトを使っているのに動くたびにずれてしまって、何度もつけ直すのって本当にストレスですよね。授乳や抱っこで忙しいのに、ベルトのことばかり気にしていたら育児に集中できません。


実は産後の骨盤ベルト選びには押さえておくべきポイントがあって、自分に合ったものを見つけることで驚くほど快適に過ごせるようになるんです。当院にも産後の骨盤矯正でお悩みの方が多く来院されますが、多くの方が骨盤ベルトの選び方や使い方に不安を抱えています。


産後の骨盤ケアは早めに始めるほど回復もスムーズになります。ベルト選びも大切な一歩ですよ
骨盤ベルトがすぐにずれてしまうのには明確な理由があります。まず最も多いのが装着位置のずれです。骨盤ベルトは大転子という骨盤の出っ張り部分を覆うように巻くのが正しい位置なのですが、腰痛があるとつい腰に巻いてしまう方が本当に多いんです。位置が高すぎるとお腹の動きで上にずれ上がってしまいますし、低すぎると歩くたびに下がってきてしまいます。
次に多いのがサイズの問題です。産後は体型が変化していく時期なので、妊娠前のサイズ感で選んでしまうと合わないことがあります。きつすぎると苦しくて外したくなりますし、緩すぎると固定力が足りずにずれてしまうんですね。また骨盤ベルトの構造自体が自分の体型に合っていない場合もあります。骨盤の形状や筋肉のつき方は人それぞれ違うので、口コミで評判が良くても自分には合わないということも珍しくありません。
育児中は立ったり座ったりの動作を一日に何十回も繰り返します。この動作のたびに骨盤の形が微妙に変化するため、ベルトとの間に隙間ができてずれが生じてしまうんです。特に授乳で前かがみになったり、赤ちゃんを抱き上げるために腰を曲げたりする動作では、お腹周りの皮膚が伸び縮みするため骨盤ベルトが動きやすくなります。
実際に骨盤ベルトを選ぶときには、いくつかの重要なチェックポイントがあります。まず確認したいのが固定方式です。ダブルベルト構造やY字構造のものは一般的なベルトタイプよりもずれにくいという特徴があります。これは骨盤を複数のポイントで支えることで、動作による影響を分散させる仕組みなんですね。
素材選びも見逃せないポイントです。通気性の良いメッシュ素材は蒸れにくく長時間の着用に向いていますし、適度な伸縮性があると体の動きに追従してくれます。ただし伸びすぎる素材はサポート力が弱くなるので、しっかりした固定力と適度な柔軟性のバランスが大切です。
産後の体型は日々変化していくものです。そのためサイズ調整の幅が広い製品を選ぶことで、長期間にわたって使い続けることができます。マジックテープの面積が広いものや、複数段階で調整できるものがおすすめです。試着の際には実際に座ったり立ったりして、動作時のフィット感を確認することが大切ですよ。
育児中は自分のことにかけられる時間が本当に限られています。だからこそ一人で簡単に装着できる構造かどうかは重要なポイントです。フロントで留められるタイプや、装着位置が分かりやすいマーク付きのものは初めての方でも使いやすいでしょう。また洗濯機で丸洗いできるかどうかも、清潔を保つために確認しておきたいですね。
どんなに良い骨盤ベルトを選んでも、装着方法が間違っていたら効果は半減してしまいます。正しい装着位置は骨盤の一番出っ張っている大転子部分を中心に、恥骨と大転子を結ぶラインを覆うように巻くのが基本です。鏡の前で横から見て確認すると、正しい位置に巻けているかどうか分かりやすいですよ。
締め加減については、ベルトと体の間に指が一本入る程度が目安です。きつく締めすぎると血行が悪くなって逆効果ですし、緩すぎると固定力が足りません。装着後に数歩歩いてみて、ずれないか、苦しくないかを確認する習慣をつけると良いでしょう。
骨盤ベルトは一日中つけ続ける必要はありません。むしろ長時間の使用は筋力低下を招く可能性があるので注意が必要です。家事や育児で動く時間帯、外出時など骨盤に負担がかかる場面で使用し、横になって休む時には外すというメリハリをつけることをおすすめします。
ここまで骨盤ベルトの選び方や使い方についてお伝えしてきましたが、実は骨盤ベルトはあくまでも補助的なツールに過ぎません。確かにベルトで骨盤を物理的に支えることで痛みが和らいだり、動作が楽になったりする効果はあります。しかし根本的な骨盤の歪みや筋力低下、関節の可動域制限などは、ベルトだけでは改善できないんです。
当院では産後の骨盤トラブルで来院される方の検査をすると、骨盤の前傾角度の異常、仙腸関節の可動性の問題、骨盤底筋群の機能低下など、複数の要因が複雑に絡み合っているケースがほとんどです。骨盤ベルトを使っていても症状が改善しない、何ヶ月経っても痛みが続くという場合は、こうした根本原因にアプローチする必要があります。
妊娠中はリラキシンというホルモンの影響で骨盤周りの靭帯が緩んでいます。出産時には骨盤が大きく開くため、産後はこの開いた骨盤を正しい位置に戻していく必要があるんです。さらに育児動作での偏った体の使い方、授乳時の姿勢の崩れ、睡眠不足による筋肉の回復力低下なども重なって、骨盤周辺の筋肉バランスが崩れてしまいます。
骨盤の歪みは単に骨盤だけの問題ではなく、全身のバランスに影響を与えます。当院では骨盤周りだけでなく全身の姿勢や筋肉の状態を詳しく検査して、一人ひとりの原因を特定していきます。そのうえで骨盤矯正、筋膜リリース、骨盤底筋のトレーニング指導など、その方に最適な施術プランを組み立てていくんです。
産後の骨盤ケアは早めに始めることが本当に大切です。産後6週間の産褥期が終わったら、骨盤の状態をチェックすることをおすすめします。この時期はまだ骨盤が柔らかく、適切なケアによって元の状態に戻りやすい貴重な期間なんです。
骨盤ベルトは正しく選んで正しく使えば、産後の体をサポートしてくれる心強い味方になります。ただしベルトに頼りすぎず、根本的な体の機能回復を目指すことが、長期的な健康には欠かせません。痛みがある、動作に制限がある、産前の服が入らないといった症状が続いているなら、それは体からのサインかもしれませんね。
星野BodyCare鍼灸整骨院では、産後の骨盤トラブルに悩む多くのママたちの施術を行ってきました。国家資格を持つ院長が問診から施術まで一貫して担当し、検査で原因をしっかり見極めてから施術に入ります。キッズスペースも完備していますので、お子様連れでも安心してお越しいただけますよ。産後の体の変化で不安を感じている方、骨盤ベルトを使っても改善しない方は、一人で悩まずにいつでもご相談くださいね。

