
院長:星野お気軽にご相談ください!
なんとなく膝が気になる、でも「痛い」というほどでもない。そんなモヤモヤした感覚が続いていませんか?
「大げさかな」「もう少し様子を見てから病院に行こう」と思いながら、気づけば何週間も経っていた、という方は実はとても多いです。


今回は、膝の違和感について、原因から自宅でできるセルフケア、そして受診の判断基準まで、できる限りわかりやすくお伝えしていきます。


学生の頃から様々なスポーツで膝を酷使してきた僕自身も、この「違和感」の段階で何度も見て見ぬふりをしてきた経験があります。でも早めに向き合うことが、結果的に一番の近道でした
「痛み」と「違和感」は似ているようで、体の中では全く異なるサインです。痛みは神経が強いダメージを受けているときに出るもの。一方、違和感というのは、関節や筋肉、靭帯が「何か変だよ」と初期サインを送っている段階と考えることができます。
たとえばこんな感覚に心当たりはありませんか。朝起きた直後、膝が少しこわばって動かしづらい。階段を下りるときに、なんとなく引っかかる感じがする。長時間座っていて立ち上がるとき、膝が「ギシッ」とする気がする。こういった感覚は、痛みが出る前の大事なサインとして受け取ってほしいと思っています。
この段階で適切に向き合えば、それ以上の悪化を防ぐことができます。逆に「痛くないから大丈夫」と放置してしまうと、症状が慢性化してから対処することになり、改善までに時間がかかってしまうのです。
一口に「膝の違和感」と言っても、その感じ方は人によってさまざまです。どのような症状が当てはまるか、確認してみてください。
朝起きてすぐや、長時間座った後に立ち上がったとき、膝がスムーズに動かない感じがする。これは関節内の滑液の循環が低下しているサインであることが多く、加齢とともに現れやすい変化のひとつです。
しばらく動くと楽になるという場合でも、毎朝こわばりがあるなら要注意です。「動き始めだけ違和感がある」というのが、変形性膝関節症の最初期に多い特徴的なサインです。
階段を下りるとき、あるいはしゃがんだ状態から立ち上がるときに、膝の中でカクッとしたり、引っかかるような感覚がある。これは半月板や軟骨の状態が変化してきているときに感じやすい症状です。
音がする場合(ポキッ・ゴリッなど)も同様で、関節内の構造に何らかの変化が起きていることを示している可能性があります。気になる音が繰り返し続くようであれば、一度きちんと状態を確認してみましょう。
特定の場所に、じんわりとした違和感や重さを感じることはありませんか。膝の内側なら内側側副靭帯や半月板の内側、外側なら腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)のトラブルが関わっていることが多いです。
ランニングやウォーキングなど繰り返し同じ動作をするスポーツをされている方は、気づかないうちに疲労が蓄積していることも少なくありません。スポーツ後の翌日に外側が重だるい場合は、腸脛靭帯への負荷が疑われます。
歩いているときや体重をかけたときに、膝が不安定な感じがする。こういった症状は靭帯や、膝周辺の筋肉のバランスが崩れているときに起こりやすいです。とくに膝を支える大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)が弱くなると、関節の安定性が低下してこの感覚が出やすくなります。
「なぜ膝に違和感が出ているのか」という原因は、実は一つに絞れないことがほとんどです。当院に来られる方を見ていても、同じような症状でも原因のパターンはまったく異なります。代表的な原因をいくつか見てみましょう。
膝関節の表面を覆う軟骨は、年齢とともに少しずつすり減っていきます。軟骨が薄くなると骨同士が近づいて関節内の動きが変わり、それが違和感につながります。これが進行していくと、変形性膝関節症という状態になっていきます。
40代を過ぎた頃から感じ始める方が多く、とくに女性はホルモンバランスの変化によって膝関節への影響を受けやすくなります。「年齢のせいだから仕方ない」と諦めないでください。適切なアプローチで進行を遅らせることは十分に可能です。
O脚やX脚など、足のアライメント(骨の並び方)に偏りがあると、膝関節にかかる力が均一でなくなります。特定の箇所に慢性的な負荷がかかり続けることで、違和感や痛みが発生しやすくなるのです。
また骨盤の傾きや股関節の動きの制限も、膝に影響を与えます。膝だけを見ていても原因が分からないケースが多いのはこのためです。体全体のバランスを含めて評価することが、正確な原因特定につながります。
膝関節は骨と軟骨だけで支えているわけではなく、太ももやふくらはぎの筋肉が大きく関与しています。筋力が落ちたり、前後・左右の筋肉バランスが乱れると、関節の安定性が低下して違和感につながります。
デスクワークが中心の生活で長時間座りっぱなしの方は、特に太もも前側(大腿四頭筋)と裏側(ハムストリングス)のバランスが崩れやすいので注意が必要です。
ランニングやゴルフ、テニスなど膝を使うスポーツをされている方は、小さなダメージが積み重なって違和感が出てくることが多いです。「準備運動なしでいきなり動く」「クールダウンをしない」「フォームに問題がある」といった習慣が、知らず知らずのうちに膝に負担をかけています。
「レントゲンを撮ってもらったけど骨に異常はないと言われた。でも膝の違和感は変わらない」という方は、実は少なくありません。なぜこういったことが起きるのでしょうか。
レントゲンで分かるのは、基本的に骨の形や骨密度などの「骨の状態」です。半月板・靭帯・筋膜・筋肉といったいわゆる「軟部組織」の変化は、通常のレントゲン検査では映りません。つまり、骨に異常がなくても、軟部組織の問題が原因で違和感が起きているケースは十分にあり得るのです。
また姿勢の問題や筋力バランスの乱れ、日常生活でのクセのある動き方なども、画像検査だけでは分かりません。だからこそ当院では、姿勢分析・関節可動域検査・筋力評価などを組み合わせた独自の検査で原因を探っていきます。
病院に行くほどではないけれど、違和感が気になるという方にとって、日常的なセルフケアは非常に大切です。以下の3つは、膝の状態を良好に保つために特に取り組んでいただきたい内容です。
大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)が硬くなると、膝のお皿(膝蓋骨)が上に引っ張られ、関節内の圧力が上がりやすくなります。片足を後ろに曲げてかかとをお尻に近づけ、太もも前側を伸ばすストレッチを、左右それぞれ30秒ずつ行う習慣をつけましょう。
椅子に座った状態で片足を前に伸ばし、上体を軽く前傾させて太もも裏を伸ばします。デスクワーク中でもできるストレッチなので、1時間に1回程度取り入れてみてください。前後の筋肉バランスが整うことで、膝への負担が軽減されます。
仰向けに寝て、片膝を立てた状態でもう一方の足をまっすぐ持ち上げる「SLR(下肢伸展挙上)」は、膝に直接負担をかけずに大腿四頭筋を鍛えられる方法です。左右10回ずつ、毎日続けることで膝関節の安定性が改善されます。
「いつ病院や治療院に行けばいいのか分からない」という声もよく聞きます。目安として、次のいずれかに当てはまる場合は早めに専門家に相談することをおすすめします。
「痛みがないから大丈夫」という判断は、症状の発見が遅れる原因になりやすいです。違和感の段階で対処することが、長く元気に動き続けるための最善策です。
「少し気になるけど日常生活は送れている」といううちは、なかなか行動に移しにくいものです。でも、ここで一度立ち止まって考えてみてください。今感じている違和感は、あなたの体が出している初期のアラートです。
初期の段階では動き始めの違和感だけだったものが、放置によって軟骨のすり減りが進んだり、膝周囲の筋肉がさらに弱くなったりすることで、徐々に「動かすたびに痛い」という状態へと移行していきます。そうなると日常生活のあらゆる動作、階段・長距離歩行・正座・しゃがむことなどが制限されるようになります。
さらに進行すると関節の変形が起きてしまい、その場合は保存療法だけでは対応が難しくなり、外科的な手術が選択肢に入ってくることもあります。そこまで行ってしまうと、回復までの時間も労力も大きくなります。だからこそ、違和感の段階で動くことが大切なのです。
当院では、膝だけを局所的に診るのではなく、姿勢・骨格・筋肉バランス・生活習慣まで含めた全身的な視点で原因を探ります。同じ「膝の違和感」でも、原因はひとりひとり異なるからこそ、まず検査をしっかり行うことが最も重要だと考えています。
問診・姿勢分析・関節可動域検査・動作チェックなど4種類の独自検査を組み合わせ、「なぜその違和感が出ているのか」を根拠を持ってご説明します。施術も院長が最初から最後まで担当しますので、毎回状態の変化を見落とさず、最適なアプローチを続けることができます。
整体・鍼灸・矯正を組み合わせた施術は、膝の違和感に非常に効果を発揮しやすい分野です。「どこに行けばいいか分からない」「病院では異常なしと言われた」という方にこそ、ぜひ一度ご相談いただきたいと思っています。
原因が分かると、怖くなくなります。そしてどうすれば改善できるかが見えてきます。膝の違和感でお悩みなら、ひとりで抱え込まないでください。どんな小さなことでも、気軽に相談してもらえると嬉しいです。

