産後のおしりが大きくなるのはO脚のせい？股関節ケアと対策

こんにちは、星野BodyCare鍼灸整骨院の星野です。出産を経験されたママさんから、「産後、おしりが大きくなって産前の服が入らなくなった」というご相談をよくいただきます。体重は戻ったのに体型が戻らない、鏡を見るたびにショックを受けてしまう、そんなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

今回は産後の骨盤矯正を通じて多くのママさんたちと向き合ってきた経験から、産後におしりが大きくなってしまう本当の原因と、元の体型に戻すための具体的な方法についてお話しします。一人で悩んでいるより、原因を知って正しく対処すれば必ず改善できますので安心してくださいね。

産後におしりが大きくなってしまう本当の理由

産後におしりが大きくなる原因は一つではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っています。多くの方が「骨盤が開いたから」と思われていますが、実は骨盤の開き以上に姿勢や股関節の変化が大きな影響を与えているんです。妊娠中から出産後にかけての体の変化を理解することで、適切な対処ができるようになります。

骨盤の傾きと姿勢の変化

妊娠中はお腹が大きくなることで重心が前方に移動し、それを支えるために骨盤が前傾した姿勢になります。この姿勢が出産後も続いてしまうと、おしりが後方に突き出したように見えるだけでなく、実際に横方向にも広がって見えてしまうのです。

骨盤の傾きによる変化は見た目だけの問題ではありません。骨盤が前に倒れることでおしりは後ろに突き出し、それに合わせて股関節周りも前方向へ内側に捻じれるように変化します。簡単に言うと内股傾向になるということです。この姿勢の変化が、おしりを大きく見せる大きな原因になっているんですね。

股関節の問題がおしりを大きくする

産後のおしりの悩みで見落とされがちなのが股関節の問題です。骨盤が前傾して内股になると、股関節の可動域が制限されて太ももまわりの筋肉が正しく使えなくなります。股関節の内旋や可動域の低下は、おしりから太ももにかけての筋肉の活動量を大幅に減少させます。

内股やO脚の状態では、おしりの筋肉が適切に働かないため脂肪を支えられなくなり、おしりは後ろに垂れるだけでなく横にも広がっていきます。さらに股関節の動きが悪くなることで下半身全体の代謝も落ち、脂肪が燃焼しにくい状態が続いてしまうのです。

筋力低下による体型の変化

妊娠中は運動量が減少し、産後も育児に追われて自分の体を動かす時間が取れない方がほとんどです。特に大殿筋やインナーマッスルといった、おしりの形を保つために重要な筋肉が衰えてしまうと、おしりが垂れて大きく見えるようになります。

骨盤が前に倒れておしりを後ろに突き出した姿勢は、おしりと太ももの後ろの筋肉の活動量を低下させます。使わなくなった筋肉はおしり周りの脂肪を支えられなくなり、おしりは後ろに垂れて大きくなっていくのです。また骨盤底筋群の機能低下も見逃せません。骨盤底筋は骨盤を下から支える重要な筋肉ですが、出産によって大きなダメージを受けます。

脂肪の蓄積と代謝の低下

妊娠中に蓄えられた脂肪は、出産後もおしりや太ももに残りやすい傾向があります。授乳中は体が脂肪を蓄えようとするホルモンの影響もあり、なかなか落ちにくい状態が続きます。さらに育児による睡眠不足やストレスで代謝が低下すると、脂肪が燃焼しにくくなってしまうのです。

おしりを小さく戻すための具体的な方法

産後におしりが大きくなってしまった原因がわかったところで、次は具体的な改善方法についてお話しします。骨盤の傾き、股関節の問題、筋力低下という複数の原因があるからこそ、それぞれにアプローチする総合的なケアが必要です。一つの方法だけに頼るのではなく、複数の対策を組み合わせることで効果的におしりを小さく戻すことができます。

骨盤と股関節の位置を整える

まず最も重要なのが骨盤と股関節の位置を正しく戻すことです。骨盤が前傾して股関節が内旋したままではどんなに運動を頑張っても効果が出にくいため、骨盤矯正から始めることをおすすめします。整骨院での専門的な施術を受けることで、自分では整えられない骨盤や股関節のバランスを調整できます。

当院では仙腸関節の可動性を正常化させる関節モビライゼーション技法を用いて、骨盤の傾きや歪みを丁寧に整えていきます。同時に股関節の可動域を広げ、内股やO脚の改善にもアプローチします。一人ひとりの骨盤と股関節の状態は異なるため、検査結果に基づいた個別の施術が必要になります。

股関節の柔軟性を取り戻す

股関節の動きを改善することは、おしりを小さくするために欠かせません。股関節の可動域が広がると太ももやおしりの筋肉が正しく使えるようになり、脂肪の燃焼効率も上がります。自宅でできる股関節のストレッチとしては、あぐらの姿勢で膝を床に近づけるストレッチや、仰向けで膝を抱えて胸に引き寄せる動作が効果的です。

また四つん這いの姿勢から股関節を大きく回す運動も、股関節の可動域を広げるのに役立ちます。痛みを感じない範囲で毎日少しずつ続けることで、徐々に股関節の動きがスムーズになっていきますよ。

おしりと太ももの筋肉を鍛える

骨盤と股関節の位置が整ったら、次は筋力トレーニングです。特に大殿筋と太もも裏の筋肉を鍛えることで、おしりを引き締めて持ち上げる効果が期待できます。自宅でできる簡単なトレーニングとしては、以下のような方法があります。

• 仰向けに寝て膝を立て、おしりを持ち上げるヒップリフト
• 四つん這いの姿勢から片脚を後ろに蹴り上げるバックキック
• 肩幅に足を開いて膝を曲げるスクワット（膝が内側に入らないように注意）
• 横向きに寝て脚を外側に開くレッグレイズ

これらの運動は赤ちゃんがお昼寝している間など、ちょっとした時間でできるものばかりです。毎日10分でも続けることで、徐々におしりの形が変わってきますよ。ただし産後の体はデリケートなので、痛みを感じたら無理をせず、専門家に相談してくださいね。

日常生活での姿勢を見直す

どんなに施術や運動を頑張っても、日常生活での姿勢が悪ければ元に戻ってしまいます。授乳や抱っこの時に猫背になっていないか、片側だけで赤ちゃんを抱いていないか、座る時に足を組んでいないか、こうした日常の癖を見直すことが大切です。

正しい姿勢を保つためには、骨盤を立てることを意識しましょう。座る時は坐骨に体重を乗せるイメージで、背筋を伸ばします。立つ時は左右均等に体重をかけて、お腹に軽く力を入れると骨盤が安定します。また歩く時には膝が内側に入らないよう意識し、股関節から脚を動かすイメージで歩くと、おしりの筋肉が使われやすくなります。

骨盤底筋を強化する

見えない部分の筋肉ですが、骨盤底筋の強化は産後のおしりの悩み解決に欠かせません。骨盤底筋を鍛えるエクササイズは場所を選ばずにできるのが魅力です。尿を途中で止めるようなイメージで骨盤底を引き上げ、5秒キープしてゆっくり緩める動作を繰り返します。

このエクササイズは授乳中や家事をしながらでもできるので、一日に何度か意識して行ってみてください。骨盤底筋が強化されると、骨盤の安定性が高まり、おしりの形も自然と整ってきます。尿漏れの予防にもなるので一石二鳥ですよ。

産後のおしりケアで気をつけたいこと

産後のおしりケアを始める際には、いくつか注意していただきたいポイントがあります。焦って無理をすると体を痛めてしまう可能性があるため、正しい知識を持って取り組むことが大切です。

産後すぐの激しい運動は避ける

出産後の体は思っている以上にダメージを受けています。産後6週間は産褥期と呼ばれる回復期間で、この間は体をしっかり休めることが最優先です。激しい運動やストレッチは控え、まずは軽いウォーキングや呼吸法から始めましょう。

当院でも産後の骨盤矯正は基本的に産褥期が終わってからの開始をおすすめしています。ただし痛みが強い場合は、体の状態に合わせた優しい施術で症状にアプローチすることも可能ですので、お気軽にご相談ください。

ダイエットより体のバランスを優先

授乳中の過度なダイエットは母乳の質や量に影響を与える可能性があります。体重を落とすことに集中するよりも、まずは骨盤と股関節の位置を整えて筋肉をつけることを優先してください。体のバランスが整えば、自然と代謝が上がって余分な脂肪も落ちやすくなります。

体重計の数字に一喜一憂するのではなく、鏡で自分の姿勢や体のラインを確認することをおすすめします。数字は変わらなくても、見た目が引き締まってくることは十分にあるんですよ。特に内股やO脚が改善されると、脚のラインもすっきりして見えるようになります。

一人で悩まず専門家に相談を

自分でできるケアには限界があります。特に骨盤の歪みや股関節の可動域制限は自分では正確に把握できないため、専門家による検査と施術を受けることが改善への近道です。当院では産後の骨盤矯正で多くのママさんたちのお悩みを解決してきました。

検査から施術まで国家資格を持つ院長が一貫して担当しますので、安心してお任せください。キッズスペースも完備しており、女性スタッフが施術中にお子様を見守りますので、赤ちゃん連れでも気兼ねなくお越しいただけます。

産後のおしりは必ず元に戻せます

産後におしりが大きくなってしまうのは、単純に骨盤が開いたり体重が増えたりしただけではありません。骨盤の傾き、股関節の内旋や可動域制限、筋力低下、脂肪の蓄積といった複数の原因が関係しています。だからこそ骨盤矯正、股関節の調整、筋力トレーニング、姿勢改善を組み合わせた総合的なアプローチが必要なんです。

時間はかかるかもしれませんが、正しい方法で取り組めば必ず改善できます。私は愛媛県の星野鍼灸院で育ち、幼い頃から父の施術を見て治療家を志しました。自分自身も川崎病や様々なスポーツでの故障を経験し、体の痛みや悩みを抱える辛さを理解しています。

産後のママさんたちが痛みや体型の悩みから解放され、育児を心から楽しめるようサポートしたいという思いで日々施術に取り組んでいます。一人で悩んでいても解決しないことも、専門家と一緒なら必ず道が開けます。あなたが本気で産後の体と向き合いたいと思っているなら、私は全力でサポートします。産前の服が着られるようになりたい、鏡を見て自信を取り戻したい、そんな願いを一緒に叶えましょう。いつでもお気軽にご相談くださいね