腰椎分離症

腰椎分離症とは

腰椎分離症とは、背骨の腰の部分である腰椎の後ろ側にある椎弓という骨の部分にひびが入ったり、完全に分離してしまう状態のことです。多くの場合、成長期にスポーツなどで腰に繰り返し負担をかけることで起こる疲労骨折が原因となります。

骨折というと一度の外傷で起こるイメージがありますが、腰椎分離症は同じ部位に何度も負荷がかかることで徐々に骨にダメージが蓄積され、最終的に骨が分離してしまう状態です。一般成人における腰椎分離症の発生率は約6％程度とされています。

しかし、スポーツ選手では15～40％と大幅に増加し、特に激しいスポーツを行う選手では30～40％の人が分離症を発症しています。成長期腰痛患者における分離患者の割合は、小学生で42.3％、中学生で49.6％、高校生で38.5％となっており、特に中学生年代での発症が多いことが分かっています。

腰椎分離症を放置すると、初期は運動時のみの痛みだったものが、立ったままや座ったままの状態が続く場合、歩行時にも腰や下肢の痛みを感じるようになります。日常生活への影響が徐々に拡大していくのです。

最も深刻な合併症として、腰椎分離症が「分離すべり症」に進行する可能性があります。これは分離した椎体が前方にずれてしまう状態で、脊髄や神経根を圧迫し、足の痛みやしびれ、間欠性跛行を引き起こします。

さらに重症化すると脊柱管狭窄症を併発し、激しい痛みや排尿・排便障害といった重篤な症状が現れる場合があります。この段階では手術が必要となることが多く、治療が困難になってしまいます。

腰椎分離症の原因

開院依頼、当院では腰椎分離症でお困りの方が多く来院されています。

これまでの検査結果や施術経験から断言できるのは、腰椎分離症が長引く原因はひとつではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っているということです。

腰椎分離症による症状の原因には次のようなものがあります。

腰椎分離症はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

骨格が十分に形成されていない成長期に、スポーツの練習や試合で腰椎に過度な負担をかけ続けることが主な原因となります。特に腰を反らしたり回したりする動作を繰り返すことで疲労骨折を起こすリスクが高まります。

柔道などの格闘技、ラグビー、サッカー、野球、器械体操、ボート競技など、腰への瞬間的な衝撃や強い負荷がかかるスポーツで発症しやすいとされています。また、激しいスポーツをしていなくても発症するケースがあり、兄弟ともに腰椎分離症を発症する例では遺伝的素因が関与していると考えられています。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。腰椎分離症でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

腰椎分離症の場合、病院では以下の治療法が一般的です。

対処法のデメリット

装具療法

長期間のコルセット装着により筋力低下や依存性が生じる可能性があります。また、日常生活での動作制限や不快感を伴うことが多く、特に成長期の学生にとっては学校生活への影響も懸念されます。

薬物療法

痛み止めは一時的な症状緩和にとどまり、根本的な治療にはなりません。長期使用による胃腸障害や肝機能への影響も考慮する必要があります。

理学療法

効果を実感するまでに時間がかかり、継続的な通院と自宅での運動が必要です。適切な指導を受けずに行うと症状を悪化させるリスクもあります。

運動制限・安静

スポーツ選手にとっては競技復帰の遅れや筋力・技術の低下を招く可能性があります。また、完全な安静は筋力低下や心理的ストレスを引き起こすことがあります。

手術療法

体への負担が大きく、成功率は100％ではありません。後遺症のリスクや長期間のリハビリが必要となり、スポーツ復帰までに相当な時間を要します。

腰椎分離症を改善するために

腰椎分離症を改善するためには、まずは原因を見つけることが何より重要です。原因を見誤ったままでは、症状が再発したり悪化したりする恐れがあります。

当院では、腰だけでなく全身のバランスを見て、痛みの原因を探ります。動作や生活習慣を確認し、明確な根拠に基づいて治療していきます。成長期の新鮮な分離症であれば、適切な治療により骨癒合が期待できます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、体の変化や症状の波を見逃さないように、検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高めます。

どこへ行けば良いか分からないといった方、これまで色々な治療で効果が期待できなかった方もお気軽にご相談ください。

腰椎分離症のQ&A

腰椎分離症の人がやってはいけないことは？

腰を反らせる動作、重い物を持ち上げる動作、激しいスポーツは避けるべきです。また、痛い部分への強いマッサージや無理なストレッチも症状を悪化させる可能性があります。

スポーツ復帰はいつ頃可能ですか？

完全復帰には症状改善と同程度の期間が必要です。ただし、練習メニューを調整すれば早期から段階的な復帰が可能な場合もあります。医師の指導のもと慎重に進めることが重要です。

手術は必要ですか？

多くの場合、保存的治療で改善が期待できます。手術が検討されるのは、保存的治療で改善しない場合や分離すべり症に進行した場合です。年齢や症状の程度により判断されます。

将来的に悪化する可能性はありますか？

適切な治療と生活習慣の改善により、症状の進行を抑えることが可能です。ただし、放置すると分離すべり症に進行するリスクがあるため、定期的な経過観察が重要です。

日常生活で気をつけることはありますか？

正しい姿勢の維持、体幹筋力の強化、適度な運動、重い物の持ち方に注意することが大切です。また、長時間同じ姿勢を避け、定期的な体位変換を心がけましょう。

腰椎分離症で悩まされていた皆さまも、当院での施術を受けて、このような変化がありました。

姿勢や生活から導き出した体の答えに、整体や鍼灸を用いてアプローチする当院の施術は腰椎分離症とは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

腰椎分離症は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。